電車・久美沙織(ASPECT)
主人公が新幹線の中で開いた「電車」という本。その本の帯には「決して電車の中では読まないでください」と書かれていた。そして始まる幻想・恐怖──。
八月の舟・樋口有介(ハルキ文庫)
文庫化まで10年だぞ10年。待たせるよなぁ。
死蝋の街・我孫子武丸(双葉社)
「腐蝕の街」の続編。続編というよりも、モロ続きって感じだ。これはまず「腐蝕の街」を読んでから読みましょう。でないと、ワケわかんなくなる恐れ有り。
象牙色の眠り・柴田よしき(廣済堂)
主人公・瑞恵は通いの家政婦。彼女が通う家は、お金持ちだが家族はバラバラだった。また、彼女自身も家庭に問題を抱えていて──。
渇き・東直己(勁文社ノベルズ)
「流れる砂」に登場した、探偵・畝原のシリーズ第一作(だよな?)。今回、畝原のところに持ち込まれた依頼は、就職浪人の静恵からのものだった。「就職希望者に体を要求する社長に社会的制裁を加えてやりたい」という静恵のグループに何故か加担することになった畝原。しかし、そこで事件は起こる──。
カムナビ(上下巻)・梅原克文(角川書店)
10年前に失踪した父親を捜している考古学者・志津夫は、父の手がかりがあると聞いて茨城県の遺跡発掘現場を訪れた。しかし、手がかりをくれる筈の竜野助教授は謎の焼死をとげており、彼の研究室の女性はどうも何かを知っているようなのだが、歯切れが悪い。そして──。
N・Aの扉・飛鳥部勝則(新潟日報事業社)
うーん、何がやりたかった作品なのか、今ひとつ掴めないでいる。「入口」では、まるで自分の体験を描いてるかのような「新人賞受賞パーティ」で、受賞作家が昔なじみのホラー作家・浜崎茂と出会う。「第一の扉」ではその浜崎茂が体験した不思議な話、「第二の扉」は浜崎茂が書いたと思われる、作中作のような短編。「出口」では浜崎茂のエッセイ──うーん、よく言えば奥泉光のような雰囲気に近い……かな? ちょっと違うな。いずれにせよ、理に落ちたミステリではなく(そもそもミステリじゃないような)、かといって純文学でもなく、合間合間に出てくる《昔の推理小説への郷愁》は共感しないでもないんだが、でもそれがメインじゃないだろうし、全体を通したテーマやストーリーが(あるのかもしれないが)見えないし──。
「プラチナ・ビーズ」同様に、アナリストの葉山たちが活躍するエスピオナージュ。北朝鮮では他国に亡命すると、残された家族に類が及ぶ。それを恐れて、家族共々国を捨てる決意をした北朝鮮秘密工作員のチョン。しかしチョンには秘密があった。彼には家族がもうひとつ、あったのだ──。
煙・松岡圭祐(徳間書店)
愛知県生稲市(架空の市です)では、毎年行われる祭りで、市内の男の中から「神人」を選ぶ。「神人」は市の男にとって憧れだ。ひょんなことから「神人」に立候補した榎木だが──。
海の仮面・愛川晶(カッパノベルズ)
夏樹の母親が、自動車に当て逃げされて入院した。どうも裏に何かあるらしい。母の恋人と称する男から預かったビデオには、ある事件が収録されており──。
幻想小説、と言っていいと思う。ホラーとかファンタジーとか色々カテゴライズするのは可能だけれど、幻想小説ってのが一番雰囲気に合ってる気がする。なんせ贅沢なのだ。「電車」という本の中に書かれていたのは、電車にまつわる様々なショートショート。つまり読者は居ながらにして一編(二編かな)の長編小説とたくさんのショートショートを楽しめるのである。勿論、その二つは別個に存在するのではなく、だんだんと融合して読者を幻惑の世界へと誘う。「電車」の帯に書かれていた「決して電車の中では読まないでください」という言葉は、怖いからではなく、電車の中でこれを読むことが読者をも「電車の内界」に取り込んでしまうからなのだ。
ショートショートを物語の横軸とするならば、縦軸にあたる長編はまた随分と怖く、そして切ない物語だ。《トレイン》と称する男の物語と、主人公の女性自らの話。気持ち悪くなるくらい残酷で、そして切ない。いっそこれだけでも一つの物語になるよなぁ。しかし、長編部分だけだと目の背けようがない現実的な恐さがあるんだけど、そこにショートショート(「電車」という一冊の本)を噛ませることによって、その現実的な恐さをも幻想的なベールに包んでしまう。その分、直接心に飛び込んで来るのではなく、雰囲気優先になってしまうのは、まぁ仕方がないか。
これは完全に好みの問題になるのだけれど、最後の最後でボールをこちらに投げるという手法は、実はあたしはあまり好きではない。余韻があるようでいて、物語世界の雰囲気をシャットダウンしてしまうような気がするのよね。でもまぁ、そこは人それぞれなので、こういう手法の方が「怖い」と感じる人も多いんじゃないかな。少なくとも言えることは、これを電車の中で読んでみたい、ってことだ(笑)。怖いけど。
(00.4.3)
舞台は前橋。高校生の葉山を巡る「ひと夏の経験」だ。そう言えば樋口氏はデビュー当時「夏の青春を描く」というイメージが強く、まるでチューブのようであったことよ(笑)。葉山と母、そして悪友の田中、田中の紹介で知り合ったアキ子、前から葉山が気になっている加藤……定番と言えば定番の人物配置だ。葉山の母や田中の姉が、威勢のいい女丈夫だというのも筆者の黄金パターンと言えるかもしれない。
なんせ黄金パターンだから、安心して読める。「ぼくと、ぼくらの夏」や「林檎の木の道」や「プラスチック・ラブ」の系統の作品。間違ってもワンパターンなんて言うんじゃないぞ(笑)。ファンにしてみれば「そこがいい」んだから。純文学志向だったというだけあって、情景描写の巧さはこの頃から群を抜いてるし。
初期の作品ということで、後年の青春モノに比べるとかなりダイレクトである。樋口氏の青春モノと言えば「小道具が口をきく」というくらい、ちょっとした小道具やシーンがものすごく場の雰囲気を伝えるんだけど、それがこの作品ではまだまだ薄いんだよね。その分、直接的な心理描写が前に出ている。と言っても悲しいだの切ないだのを直接書いてるのではなく、行動を描写することでそれを表す手法。洗い物を流しに運んだ瞬間にこみ上げてくるシーンなんて、いいぞぉ。それはサスガに巧い。それにやはり、タマネギだの綿菓子だのの、ちょっとした小道具の使い方が効いていて、後の作品の片鱗を見せているのだ。どうやら筆者は、年を追う毎に「間接的描写」の輪を広げているということなんだろう。後の作品を知ってからこれを読むと、十年一日のような印象がある作者の変化が見えてそう言った点でも面白い。
それにしても──やはり、この筆者の書く男子高校生は、でき過ぎだって(笑)。
(00.4.4)
頭の中に「ドク」を飼ってしまった溝口。時折「ドク」が現れるのを恐れていたが、ある日、溝口とシンバは身に覚えのない襲撃を受ける。それはネット上のゲームが原因だった──。
さて、今回もシンバ君は可愛らしくて、おばちゃんは満足だわ(笑)。ただ物語自体は主人公・溝口の内面描写が増えている(それは当たり前なのだけど)ことと、考えるよりも追いつ追われつのチェイスゲームが主眼であるせいで、読者は登場人物をモニターすることしか出来ず(まぁ小説ってぇのはそういうもんだけどさ)、ドキドキハラハラはさせてくれるんだけど、物語が構築される面白味には欠ける。「腐蝕の街」に比べると、ちょっとトーンダウンの感があるんだよね。真犯人も、その目的も、それから「ドク」の目的ももう読者には分かってるわけで、その状態で話を盛り上げようとしたら、こうするしかないんだけども。
しかし、面白くなかったのかと言われればそんなことはなく、チェイスゲーム自体はとっても凝ってて充分エキサイティング。そこまで日本が無法地帯になってるってのも(SFとは言え近未来なんだし)ちょっとどうかなという気もするんだけど、後半の頭脳戦はもう、エンターティメントの真骨頂って感じだね。「おおっ」という展開が幾つも出て来る。楽しめます。個人的には、もっとハッキリ溝口らしさを出して終わって欲しかった、というのが不満と言えば不満かな。分かりやすいのが好きなもので(笑)。
(00.4.6)
帯によく本文からの引用が載ってるけど、今回のこれはちょっと酷いぞ。思いきりラストシーンから抜粋するってのは、どういうもんかな。これを読んで、それで本文に入ると、「あ、この人はいずれこうなるんだ、あ、こっちの人とはこういう関係になるんだ」ってのがすぐに分かってしまうもの。そうなると、「さぁ、この人がこういう状態になるのはいつかな」という興味が先に立ってしまって、どうも物語を楽しむ邪魔になるんだよね。特にこういうミステリでは、それは最初からある程度ネタをばらしてしまうに等しいので、帯を作るひとはちょっと考えて頂きたい。
さて、とにかく、ストーリーテリングは抜群に巧い。餌を小出しにして読者を飽きさせない手腕といい、幾筋ものサイドストーリーをキチンと整理し、それでいて全体の流れに合流させる技といい、相変わらず見事だ。とにかく、読み出したら止まらなくなった。大事なキャラクターである筈の原家の面々が、この著者の作品にしては書き込みが薄く、人物像が通り一編になってるのが惜しいが、それもまぁ瑞恵の一人称だと考えれば仕方ないのかもしれない。(それにしても感情移入できるキャラがいないぞ、この話には(笑))
ただ、こういう言い方をすると、著者としてはかなり不本意だろうとは思うんだけど、スレたミステリ読者だと「こういう書き方をしてる時は、えてしてコイツが怪しいんだよな」と思うパターンってのがあって、それにズッポリはまってるんだよね。ラストシーンも、なんだか説明的だしイキナリだし。スレた読者を対象にして書いてるわけではないだろうから、それは仕方ないし、ピュアな読者にとっては充分衝撃的なラストだろうとは思うんだけど。しかし、ストーリーテリングが巧いので、スレていようと物語世界にどんどん引き込まれていくのは確か。騙される快感がないだけで、読書の快感は充分に味わえる作品。
(00.4.6)
「流れる砂」同様、実に人物が生きている。静恵の今風な語尾上げ喋りなんか、笑えるぞー。言葉だけで人物像を描写するってのは実はとても難しいことだと思うんだけど、この人の小説を読んでると、説明されていない部分まで「その人」が見えてくる。どういう人物なのか、そのものズバリの説明はせずに、外堀を示すことで全体像を掴ませる技。こういうのは一歩間違うとマンガになってしまいがちなんだけど(そうした方が楽なんだけど)、そうはならずにリアリティに昇華させている点も見事だ。
人物だけではなく、物語の方も安心して且つのめり込んで読める。事件に巻き込まれるあたりからの一気呵成な展開は読者を飽きさせない。ただまぁ、事象と事象のつながりが、ちょっとご都合主義かなぁ……「んな都合よく運ぶかいっ!」とツッコミたくなるシーンが多々あるのだ。必要な情報がどこからか沸いてくる、というヤツね。これが謎解き主体の本格推理なら「偶然に頼りすぎ」と言われそうな感じだけど、ま、ハードボイルドだからいいか。このあたりは次作の「流れる砂」の方が数段上。それでも、その「偶然」をもたらす人物や情景が巧く描写されてるもんで、ついついごまかされちゃうんだよなあ(笑)。細かいことを気にせずに没頭すれば、充分すぎるくらい楽しめる作品には違いない。
ラストが、やや急いだ感があるのが残念。黒幕との対決、そしてラストシーンといったあたりは、その前後をもうちょっと書き込んで欲しかったなあ。なんだか宙ぶらりんな読後感が残ってしまった。
(00.4.12)
3千年の時を越えた、スーパースペクタクル伝奇ロマン、とでも言うのかな? 最初は素人探偵の考古学者が活躍する話かと思ったが、なんだか話がだんだんマンガみたいになってきた。出てくるのはみんな超人かいっ。ドラゴンボールかっての(笑)。文章が即物的過ぎるのも、マンガみたいに見えた理由のひとつかな。どうも、文章で人間の内面描写をするタイプの作品ではなく、ストーリーのめくるめく展開中心、といった感じ。
しかし、これだけの分量の話を一気読みさせるパワーがあるのは事実である。マンガみたい、というのは言い換えれば、善悪がハッキリしててヒーローが勝つのは分かってて、状況に応じて都合のいい展開があるのも分かってるってことだから、読者は安心してハラハラワクワクできるのだ。これは好みの問題であって、決して欠点じゃないぞ。
それにしてもこの主人公、美女に弱すぎ(笑)。美人だと警戒も何もないんかい、って感じだもんなあ。おまけに彼の周囲に現れる女は軒並み美女で(蛇足ながら、美人を表すのに「美人」「美形」と書いてしまうってのは、あんまりじゃなかろか)、それが彼に対してアプローチしたり誘惑したりするんだから……別に「ヒーロー」がモテるのが悪いとは言わないが、あたしの目から見たら、この主人公は決してモテるタイプじゃないぞ。モテるならモテるだけの魅力を出して貰わないと、どうもシラけてしまう。ま、最終的には女性の目的も分かるから、その点はほっとしたんだけどもさ。分かるまではちょっと辛かったなぁ。
(00.4.16)
とにかく、スタンスが掴めない。いや、もしかしたらスタンスそのものを追求する作品なのではとすら、思えてくる。それが一番近いかなぁ。とまれ、読解力のなさを痛感する作品であった。
(00.4.17)
スリー・アゲーツ〜三つの瑪瑙・五條瑛(集英社)
スーパーKが見つかったことから、葉山と《会社》とUSネイビーが表舞台に出てくるわけだが、さすが、である。諜報モノな苦手なあたしが、ぐいぐい引き込まれた。それは勿論、著者の筆力で知識のない読者にも充分状況が分かるように描かれていること、そういう諜報活動が必要な国の事情や社会背景が説明ではなく物語として著されていることなどによるが、それともう一つ。著者がサスペンスよりも、その裏にある人心の描写に心を砕いているせいではないだろうか。
どんな時にも、父としての矜持と愛を捨てないチョン。彼に思いを寄せる二つの家族の健気な様子。父を、夫を、信じる家族。そしてその二つの家族の中で揺れるチョンの、声のない慟哭が行間から迫ってくる。春花の涙と、勇気の素直さが心に滲みる。
勿論、チョンや葉山が関わる「事件」も、サスペンスフルである。チョンのバックグラウンドと心情が中心だったそれまでと違い、後半では大阪帝国ホテルに主要人物が集結し、あるひとつの「犯罪計画」を巡って、全員が動き出す。時間を追って描かれたこの「犯罪計画」も、描写が微に入り細を穿っており、ディーテイルが具体的で映像を見ているようだ。「プラチナ・ビーズ」の時も最後はアクションシーンになったが、今回の方が無理もなく、その上スリリングである。
ひとつの事件に対して、工作員や公安が立ち回る、その丁々発止を描いた作品も、確かに面白い。しかし、この物語の真骨頂はそこではない。主人公は事件ではなく人間である。そして、人間を翻弄する社会である。しかし、その社会を作ったのもまた、人間なのだ。願わくば……あらゆる登場人物に感情移入してただけに、もっと八方丸く収まる結末にして欲しかったなぁ(笑)。
(00.4.20)
「催眠」の著者だから、そのつもりで読み始めたのだけれど──あれ? こりゃまた随分違った作風ねぇ。推理小説じゃないみたい。冴えない男の日常を淡々と描く。どうやら、ただ単に冴えないだけってんじゃなさそうだけど、それにしても、どっちかってえと純文学ぽい。
と、思って読んでいたのだ。別に推理小説じゃなくったって面白い小説なら構わないわけで、「随分作品の幅の広い人なんだな」と思いながら、ページをめくっていたのだ。……油断したなぁ(笑)。
最後から二番目の章「神人」に入ってから──つまり、ほとんど終わり間近のところで、思いきり背負い投げをくらった。おおおおおお、びっくり。そうか、そうだったのか、こりゃぁ思いきり推理小説だよ。ものすごく見事な推理小説だよ。うぐぐぐ、そうか、アレもコレも伏線だったのか。きぃっっ!
こういう、一見何事もなく日常を描写しといて、最後の最後にひっくり返すっていうのは帚木蓬生が「安楽病棟」でやった手法と同じだけれど、「安楽病棟」よりもこっちの方がビックリ度とカタルシスが上。この手法って、「やられた!」と思うか「もっと早く言ってくれなきゃ、楽しみ損ねたよ」と思うかどっちかだと思うけど、この話は前者だ。すごくよく出来てる。ひっくり返すまでの話運びが巧いせいと、ひっくり返すときに細かいところまで親切に(でも決して説明的でなく)描写してくれるせいだな。
で、どうしてお薦めマークがついてないかというと──結末があまりに辛すぎるからだよっ! 読後感悪っ。救いがなさすぎるぅ(;_;)。
(00.4.20)
とにかく盛り沢山、という印象。夏樹のキャラは好きなんだけども、今回はどうも感情移入できなかったなぁ。だって、いくら「ビデオは警察に渡すな、渡さなかったら父親の死因を教えてやる」と言われたって、牧田(刑事の名前ね)が担当してる事件に深い関係があるってことが分かった時点で、渡すと思うんだよね>ビデオ。おまけに夏樹は牧田が好きなんでしょ? 好きな人の助けになるなら、渡すよなあ。渡さないまでも、状況を牧田に話すのが自然だ。一度しか会ったことのない、どうも好きになれないタイプの男と、ずっと親しくしてきて恋心まで持ってる相手と──どっちに頼るかって、自明じゃない? 亡父の死因だって、得体の知れない布川に知らされるよりは、もっと信頼できる相手に聞けるんだから。確かに亡父の事は夏樹にとって大きな問題なんだろうけど、母親が昏睡状態って時に一泊旅行に行ったりしないだろ、普通。
どうもそこがひっかかってしまって──素人探偵ってのは、「どうして警察に任せないのか」という点をクリアしないと説得力がなくなるんだけど、どうも今回はそこが弱かった気がする。
海での事件も、メイントリックとなる方法について、誰もその可能性に思い至らないってのはオカシくないか? だって管理人が「××なら可能」って気付くくらいなんだから。犯罪計画もあまりに偶然に頼りすぎてるし。夏樹が他の方法をとってたら終わりだもの。
様々な要素が盛り込まれた作品なんだけども、それらが一点に収束する快感も薄く、散漫な印象だけが残った。個々の事件のちょっとした伏線とか手がかりには「おっ」と思うところも多々あっただけに、残念。
(00.4.22)
書評リストに戻る