お厚いのがお好き?


幽霊刑事・有栖川有栖(講談社)

 自分の上司である経堂に殺されてしまった刑事・神崎。しかし彼は自分の殺害から一ヶ月後、幽霊として蘇った。自分を殺した犯人は知っている。しかし動機が分からない。その上、事件から一ヶ月が経ったというのに、犯人の経堂は逮捕はおろか疑われてさえいない。だから成仏できずに幽霊になったのか、それとも恋人への未練なのか──幽霊刑事の活躍が始まる。
 もともとは芝居用の物語だそうで、なるほどこれを舞台でやるとここらが笑いどころなんだろうな、という箇所が随所にある。舞台上の風景が想像できちゃうんだよね。イタコの血を引く早川クンにしか見えないってあたりはもう、舞台で見ると笑えるだろうなぁ。ってことはつまり、視覚に訴える描写が出来ているということだ。
 幽霊が探偵役ってのは先例もあるけれど(あたしは清水義範氏の好きなんだけど)、一歩間違えれば恣意的と評されかねない危険がある。それを、とても説得力のある──幽霊になったことのある人なんていないんだから、想像の範疇での説得力だけれど──設定で、荒唐無稽な状況をキチンとしたルールの中に納めているあたり、さすがである。おまけに、幽霊になったという状況がこの上なく物語の中で活かされている。誰も知り得ない情報を入手できるだとかの効果だけではなく、主人公が幽霊だからこそ可能となる仕掛け。うーん、見事だ。パズラーとしても文句無しの一級品である。
 特にいいのはラストだ。幽霊の存在を信じなかった恋人・須磨子の、最後の叫びには涙が出た。須磨子の言葉を、思わず何度も繰り返し読んでしまった。最高のクライマックス。そして物語の最後は──この手法は丸谷才一氏が
「裏声で歌へ君が代」で使っていたけど、「幽霊刑事」の方が効果を上げてる。もう、これ以外の終わり方は無いでしょう。
 学生アリス3部作以降、これぞと言った有栖川作品に出会えないもどかしさがあったんだけど、これはいいっ! (00.7.16)      

探偵の冬あるいはシャーロック・ホームズの絶望・岩崎正吾(東京創元社)

 舞台は横浜の郊外。100年前のロンドンを思わせる町(どうして横浜にそんな町があるのかは、ちゃんと中で語られる)に、シャーロック・ホームズは住んでいた。もちろん本物のホームズの筈はなく、自分はホームズだと信じ込んでいる、心の病を持った患者なのだ。彼の身内でもある医者は、彼の前では仕方なくワトソンを演じている。ところが、自分はホームズだと言い出した頃から、その患者はホームズばりの推理力を発揮するようになったのだ──。
 
「探偵の夏あるいは悪魔の子守歌」「探偵の秋あるいは猥の悲劇」に続く、パスティーシュ・ミステリのシリーズ第3弾。タイトルを見て分かる通り、今回はホームズである。章題も、「光頭倶楽部」「バスかビル家の犬」「まだらのひもの……」などなど、もう本歌を説明する必要のないものばかりだ。それにしても「探偵の秋あるいは猥の悲劇」から10年も待たされたぞ。
 ホームズに関しては、パスティーシュノベルが星の数ほど出ているので、さぞかしやりにくかったことだろうと思う。他のパスティーシュと比べてどうかってのは分からないが、パスティーシュというのを離れて一個の本格推理として考えると、ちょっと、いやかなり無理があるぞ。「そんなことワザワザしなくても、もっと簡単で効果的な方法はいくらでもあるじゃん」てな感じで、まず本歌があってそれをベースに料理しなくちゃならないんだから不利なのは分かるけど、やっぱちとツライ。
 しかし、ラストシーンには感動したなぁ。ラストまで読んで、ようやくタイトルの「シャーロック・ホームズの絶望」という意味が分かった。途中のネタは苦しかったけど、でも、このラストを読めたんだからいいか、という気分にさせられたほどである。 (00.7.17)      

密室は眠れないパズル・氷川透(原書房)

 深夜の出版社ビル。残っている社員は数名のみ。そんな中、エレベータで殺人が起こった。被害者は犯人の名前を言い残して死ぬ。しかし、その名指しされた犯人も死体で見つかり──挙げ句の果てに、ビルから外へ出られない! 都会の中の嵐の山荘。
 普通、この手のパズラーだと、謎を解くための材料出しのために物語を展開させることが多く、その結果として人物が単なるコマになってしまい、物語に求心力がなくなることが多い。謎は魅力的で真相も知りたいけれど最後まで読むのがしんどい、というヤツね。ところが、この作品はパズラーのくせに(?)そこをクリアしてるのだ。その秘密は《三人称多視点》にある。
 比較的短いスタンスで、視点が変わる。社内にいるのは、死体を除けば8人。その内、6人(だったかな?)の視点が順不同に登場し、物語が進む。だもんだから、ある程度各人の性格や考えが分かる。その結果、各人物像が浮き彫りになり、単なるコマではなくなるわけだ。だから登場人物に感情移入もできるし、動きのない場面が続くのに、飽きない。勿論、この手法を使えば誰でも人物描写が上手になりますということではない。筆力のない書き手がこの《三人称多視点》をやると、かえってドツボにはまりかねない。文章力と表現力がなくてはできない手法だ。どうせなら8人全部でやってほしかったな。
 真っ当な本格というか、正統派パズラーというか、王道というか基本というか、早い話が「好きなタイプ」である。しかし、この手の話がともすれば懐かしく思えてしまうのはどういうことだ。それほど、最近の本格は多様になったということか。そういう意味では、確かに目新しさは無いし、慣れた読者なら気付いてしまう箇所もあるが、でもこういう基本形はやっぱりいい。論理のみで構築される推理、シンプルなパズル。妙に奇をてらうより、ずっと難しく、ずっと好感が持てるぞ。本格ミステリ論なんかに見える稚気はご愛敬ってことで。あとはミステリとしての道具建てだけでなく、物語自体の魅力も追及して欲しいな。とまれ、今後に期待! (00.7.19)      

彼は残業だったので・松尾詩朗(カッパノベルズ)

 情報処理会社に勤める中井は、どうにも部下が気に入らない。ある日、たまたま手に入れた呪術の本を使って、面白半分に部下を呪い殺すおまじないをしてみた──ら、まさしくその呪術の通りの死体が見つかった!
 ……ぐはぁ。島田荘司が推薦文を書いたわけがよーくよーくよーーーーーく分かる。なるほどね。ってゆーか、島田荘司が推薦ってだけでネタがバレバレじゃん。まさかこういうオチじゃないだろうなと思ってたら、そのまさかで、しかもそれだけ。しくしく。何より、不備や矛盾が多すぎ。焼死体が呈する特徴だとか、検屍でどこまで分かるとか、警察の捜査の仕方だとか、もう、キリがない。動機もなあぁ……ベースとなる動機はとても説得力があるんだけど、それがなぜ、《ああいう》行動になるのか。もっと簡単な方法はいくらでもあるのに。何より何より呪術と殺人が重なったのは全くの偶然ってのが──腰が砕けた。そっちの謎こそキチンとおさめてほしいぞ。
 文章も、決してヘタではないし分かりやすい描写の出来る人だとは思うのだが──いかんせん、書きたいことと書くべきことを混同してるんじゃないかと思える箇所が幾つかある。平たく言えば、趣味や個人的考えに走りすぎてるきらいがあるってこと。物語が持つ流れの方向と速さを見極めた話題の選択が必要なんじゃないのかな。
 タイトルセンスはいいと思うし、人物描写もなかなかの腕だと思うんだけどなあ。 (00.7.21)  

シメール・服部まゆみ(文藝春秋)

 聖と翔は双子。両親は芸術大学出身で、広いアトリエのある大きな家に一家で暮らしていた。しかし、突然起こった火災。家族は欠け、残った一家は狭いアパートへと引っ越すことに。しかし、昔の華やかな暮らしが忘れられない母親──服部まゆみのゴシックロマン。
 渋谷の安アパートを舞台にしてもゴシックロマンが書けてしまうあたりが服部まゆみである。翔の目線と片桐(両親の元同級生)の目線で物語が語られるのだけれど、一家が片桐宅へ引っ越すあたりから、片桐の思惑が読者に対して明確に出され、物語は一気に転がり出す。このあたりの手腕はもう、著者ならではの効果的な小道具をふんだんに使い、静かな中にも凛とした印象のある美しい文章で、独特の雰囲気がある物語世界を構築している。さすが、と言わねばならない。佐々木丸美や恩田陸と同系統と言えるだろう。透き通ったような世界である。この物語世界の中に自分を没入させることそれ自体が、どれだけ幸せなことか!
 ただ、クライマックスのあと、最高潮に盛り上がったままいきなりエンディングを迎えてしまうので、なんだか途中で放り出されたような読後感が残ってしまった。この後、2人はどうなっていくのかが全く語られず、新しい物語が始まる寸前で強制的に幕が下ろされてしまったのが残念。ここからじゃないのか!と、思わず叫んでしまったぞ。あああ、不満だわ不満だわ(笑)。それまで思いきり入り込んでいただけに不満だわ。個人的な好みとしては、クライマックスとエンディングのあとに、ちょっとだけ緩やかな流れに浸ってみたかったのだけれど──でも、それをやってしまっては、翔の心の行き場がなくなるのかなぁ。こういう終わり方をさせるしかなかったのか。この終わり方でなければならなかった理由──それを、いつか分かるようになりたい。しばらく引きずりそうである。 (00.7.22)      

夜宴〜美少女代理探偵の殺人ファイル・愛川晶(幻冬舎ノベルズ)

 仙台の有料道路で、車が崖下へ転落。運転席の男は事切れていたが、しかし死因は扼殺だった! 死体が車を運転していたのか? 美少女代理探偵・根津愛の活躍が始まる──。
 おおおおおお、良い良い。何がいいって、この不可能興味と驚きの真相が実にいい。とにかく映像的な情報が多く、映像として状況を理解していなければ後の楽しみも半減してしまうのだが、ところどころ文章を映像化するのに苦労した箇所があった。そこがちょっと残念かな。でも、細かい不自然な部分が最後にズバリとハマるのには、もう快感! いきなり真相を出されると「んなアホな」と思ってしまうようなネタを、驚きは失わせないように且つ充分有り得るんだという傍証も加えて、文句無しの真相だ。あとになって「くーっ、これが伏線だったのか!」と地団駄を踏むという本格モノの醍醐味充分。《不可能興味と論理的な解決》については、筆者のベストと言ってもいいのではないか。
 ことほど左様に、本格ミステリという観点から見るとこの物語はとても面白く、お薦めマークをつけたいんだけど──これはもう、作品のせいとか作者のせいとかではなく、ただひとえにあたしの個人的嗜好の問題なのだけれども、登場人物に抵抗があったのよね。ちょっとワガママだけど頭の切れる美少女探偵&彼女に惚れこんでる大人の男性──これって、ものすごく多いパターンでしょ? おまけにワガママってのがもう……急な事件で現場に急行してる刑事に電話して、今忙しいって言われたからって拗ねるなバカ! 男に奢られるのを当然と思うんじゃない! 等身大のテディベアなんて幾らすると思ってんだ! と、ついオバサンモードで怒ってしまうので、この手のキャラは読んでて疲れるのよ(笑)。しかし、こういう性格設定のキャラがこれだけ多いってことは、世の男性はこういうのが好きなのね(笑)。実際に自分の妻がこんなタイプだったら、3日で離婚したくなると思うけど。 (00.7.22)      

0と1の間・北林優(ハルキ・ノベルズ)

 舞台は沖縄。駐車場で見つかった撲殺死体の捜査にあたった鑑識課員・島袋は、過去の事件との類似点に気付く。そして自らの過去も次第に浮かび上がって──。
 まず、これはもう一方的にあたしが悪いのだが、裏表紙にある「沖縄の灼けつくような渇きを描ききった、沖縄のミステリーが遂に登場!」という惹句から勝手に、沖縄→戦争の歴史→占領→基地→あたしのツボ、と思いこんでしまったのである。読んでみたら、その手の政治・歴史・外交とは関係ねーんでやんの(笑)。自分で勝手に思いこんで勝手にガッカリしてるんだから世話はない。著者にはタイヘン失礼なことである。
 さて、物語はハードボイルド。ただ、何だかものすごく読みにくかったんだよなあ。ちょっとレトリックを多用しすぎるきらいはあるし、場面はどこで、誰が喋ってるってのが分かりにくいってのもある。回想の中に回想が混じったりして、現在に戻ってくるタイミングも分からなくて、なんだか入り込めなかった。ストレートに入ってこない、つーか。総じて、なんだか登場人物が似てるのね。だから、このセリフは誰が言ったの?と戸惑う箇所が多かったのかもしれない。どうしてか分からないけど、第2章の途中で少年時代の主人公が自分のことを「ぼく」というのを見るまで、島袋ってのは女だとばかり思ってたぞ。なんでだろう。SPEEDのせい?(笑)
 物語の核だけ取り出してみれば、シカゴやロスを舞台にした警察小説にあるような、コアなハードボイルドだと思うのだけれど、いかんせん枝葉の部分にジャマをされた感じ。最後まで読めば、それが全然枝葉ではなく幹の一部を為すものだったってのは分かるんだけど、読んでる最中は、どうも話があっちこっち飛ぶような気がして、読解力のない身には辛かった作品。でも、文章はかなりかける人だよな、という印象はかなり強く残った。 (00.7.25)      

道祖土家の猿嫁・坂東眞砂子(講談社)

 明治中期、土佐の火振村の名家・道祖土(さいど)家に嫁いできた蕗。その容貌のせいで周囲からは「猿嫁」と陰口をたたかれるが、次第にしっかりと家に根を下ろしていく。自由民権運動吹き荒れる明治から、大正・昭和へと百年のスパンに渡って描かれた女の物語。
 もう、ツボに入りまくりである。こういう一代記モノには弱いなぁ。かといって、この蕗が何か歴史に残るような業績をあげたとか、大きな事件があったとか、そういう話ではないのだ。多分、日本中の農村漁村で、無数にあった一人の嫁の物語に過ぎないのである。でも、それが実に心迫るんだよなあ。その正体はもしかしたら「失ったものへの郷愁」かもしれない。
 嫁いだ先での、舅姑に仕えて働く毎日。嫁としての、妻としての、母としての生活。一方、夫の姉である出戻りの蔦は、女の身でありながら自由民権運動へと自らを投じていく。娘の春乃は名家の娘でありながら小作農の家へ勘当覚悟で嫁ぎ、長男は家出、次男や三男にも事件は起こる。しかし、道祖土(さいど)家は続いていくのだ。昭和に入って次男・三男の子供──蕗にとっての孫が生まれ、日本は太平洋戦争へと突き進む。しかし、その孫が結婚し曾孫が生まれ──ただ、嫁として母として暮らしてきただけの蕗は、それでもしかし脈々と繋がる「家」の糸の一部を担ったのである。蕗の視点だけではなく、息子の、娘の、孫の、曾孫の、それぞれの視点も登場させることにより、時によって移ろう「家」を描いている。時代の変化を描きながら、「家」というものを見つめた傑作大河小説だ。
 終章は平成。蕗の三十三回忌が営まれる。すでに中年となった曾孫の十緒子は独身のキャリアウーマン。曾祖母の法事に出た十緒子は、こう感じる。
    曾祖母は、家というものに自分を合わそうとした、私は社会というものに
    自分を合わそうとしている。だが、ぴったり合わなくて当然なのかもしれない。
    私たちはつまるところ、家でも社会でもないのだから。

 我々が、失ってきたもの、失いつつあるものが、確かにこの小説の中にある。 (00.7.26)      

せどり男爵数奇譚・梶山季之(ちくま文庫)

 古本を安く手に入れ高く転売することを「せどり」という。この「せどり」に秀でた古書商が出会った数々の事件や出来事を綴ったという体の連作。ミステリというよりも、古書に魅入られた「マニア」と呼ばれる人達の生態や心情が、時には面白オカシク、時には壮絶なまでに描かれている。古書マニアが読むとどう感じるかは分からないけど、あたしはかなり楽しめましたわ。
 尚、この本はもともと1974年に桃源社から出版され、その後1995年に夏目書房から再刊、そして今回ちくま文庫での復刊である。何が面白いって、この本の初版(桃源社版のヤツね)にかなりの古書価がついてるってのが一番面白い(笑)。
【色模様一気通貫】せどり男爵が古書の道に入ったきっかけの話。そうなのよ、シリーズ物の欠本って熱くなって探しちゃうのよね(笑)。
【半狂乱三色同順】入手可能な本でも、わざわざレアな出版の物を求めるという心理が「古書マニア」の分からないところだ。それって、本を読みたくて集めてるんじゃないってことよね。うーん、興味深くも不思議な心理だ。でもマニア心理をこうして読むのは面白い。
【春朧夜嶺上開花】韓国へ「視察」に行く話。古書店主同士の駆け引きが面白い。最後はちょっと出来すぎの感もあるけど、歴史上「焚書」が行われた国ってのは悲しいよね。日本もだけどさ。
【桜満開十三不塔】欲しい本のためなら手段を選ばないユダヤ人女性の話。すごいすごい。こういう女性ってけっこういそうだぞ(笑)。
【五月晴九連宝燈】一番ミステリっぽい話。古書の価値を理解しない警官との、頓珍漢な会話が笑えるが、まぁ世間の評価なんてそんなものよね。ふぅ。
【水無月十三公九】ホントはの部分が左側のだけになってる字ね。麻雀用語の字が出せなくて。内容は装丁家の話なんだけど──うう、あたしこれ気持ち悪くてダメ(;_;)
(00.7.28)      

ザ・ベストミステリーズ2000・日本推理作家協会(編)(講談社)

 珍しく既に単行本に収録されてるのが数編あった。しかし、レベルの高さはさすがだし、おお、この人がこんな短編を書いていたのかという新たな発見もあって、やはりこの年鑑は読む価値がある。
【蒲団】吉村達也:好きなタイプの話だけど、犯人当てミステリなのに犯人の根拠が心証だけ?
【雪のマズルカ】芦原すなお:
「月夜の晩に火事がいて」とリンクしてるのには笑った。
【暗室】真保裕一:「ストロボ」参照
【灯油の尽きる時】篠田節子:切なくて、心に石が詰まったみたいになる。ダンナに読ませたいぞ。
【欠けた記憶】高橋克彦:最後の最後で「おおっ」と言ってしまう。さすがベテラン。
【不帰屋】北森鴻:「凶笑面」参照
【動機】横浜秀夫:推理作家協会賞の連作・短編部門受賞作。連作で読んだ方が面白そう。
【替玉】北川歩実:こ、これは……そんなものすごい偶然があるのかッ?!
【往復書簡】恩田陸:「象と耳鳴り」参照
【畳算】福井晴敏:これ、いいなぁ。諜報モノなのに静かで切ない雰囲気があって。
【真夏の誘拐者】折原一:読者が最も最初に想像することがオチになってるのがどうも……。
【女探偵の夏休み】若竹七海:「依頼人は死んだ」参照
【先生の裏わざ】佐野洋:ミステリ本編より「裏わざ」の方に感心しちまったい。
【公僕の鎖】新野剛志:「八月のマルクス」の主人公が活躍。しかし人がよすぎるぞ(笑)。
【審判は終わっていない】姉小路祐:この著者の作品が2時間ドラマになるのが分かる。ドラマ向き。
【おじいさんの内緒】奥宮和典:謎解きも物語もイチオシ! 新人賞の佳作だそうだけど、これきり?
【茶の葉とブロッコリー】北上秋彦:おお、まさに「茶の葉」の本歌取り。こういう女っているよなぁ。
【海馬にて】浅黄斑:これも2時間ドラマ向きの話かも。
【返す女】新津きよみ:得も言われぬ不気味さが最後に理に落ちて、その結果更に怖くなる。巧い。
(00.7.29)      


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