2000年の私的・面白本ランキング
対象本は、1999年11月から2000年10月出版分です。
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第1位 「永遠の森〜博物館惑星」
【SF】地球と月の重力均衡点に浮かんだ巨大博物館苑《アフロディーテ》を舞台に繰り広げられる、連作短編集。本格ミステリにも通じる謎解き、ロマン溢れる物語、胸に迫る切なさ、そして爽快で暖かな読後感。あたしは書評にこう書きました。「今年、これを読まずして何を読む」と。出会えたことに感謝したい、文句無しのNo.1。なまもの書評を読む
第2位 「壬生義士伝」上下巻
【歴史小説】新選組を舞台にした物語は数々あれど、南部武士を主人公に据えたものは他に無い。そして、ここまで泣かせてくれるものも他には無い。愛する者のためなら、信じるもののためなら、男とはここまで強く、ここまで大きく、そしてここまで優しくなれるものなのか。圧倒的な文章力で現代の講談師が送る、男の文学の最高峰。なまもの書評を読む
第3位
「Think」「Bolero」
【ファンタジー】クラフトエヴィング商會の音ちゃんがお送りする、ミルリトン探偵局シリーズ。とてつもなくステキな《日常の謎系ファンタジー》です。黒猫Thinkが拾ってくる物を見て、「あちら側の世界」を推理する音ちゃん。そこに繰り広げられるのは、ノスタルジーと遊び心に満ちた極上の世界。膝を打つ快感もなかなかなもの。なまもの書評を読む
第4位 「流れる砂」
【ミステリ】探偵・畝原シリーズ。とにかく、札幌を舞台にしたハードボイルドを書かせたら、著者の右に出る者はいない。ハードボイルドだけど暖かくておかしみがあって、でも決めるときには最高にかっこよく決める畝原。ドミノ倒しのような事件の連続、肉厚で魅力的な登場人物、痛快なラスト。時間を忘れてのめり込める一冊。なまもの書評を読む
第5位 「百器徒然袋──雨」
【ミステリ】やっぱり榎木津よ! 京極堂より関口より、スットンキョーで破天荒な榎木津が、読んでて一番楽しいじゃありませんか。そんな榎木津が大活躍する《本格ミステリ》短編集。笑わせて唸らせて、読ませるところはしっかり読ませて、落とすところはキッチリ落として、それでもやっぱり山嵐は刺があるから偉いのよ!なまもの書評を読む
第6位 「マリアのうぬぼれ鏡」
【語録】森鴎外の娘にして、耽美小説家の森茉莉。彼女がいろいろな媒体に書いた《名文》を一挙に集めたもの。何気ない文章の中に、凛とした空気や、ゆるぎない意志、そして侵すことのできない品を感じさせます。こんなふうに暮らしたいと思わせてくれる、心が贅沢になる一冊。なまもの書評を読む
第7位 「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」
【恋愛小説】さまざまな環境にある、9人の女性の物語。読者は必ず、自分に似た誰かを見つけることができるような、そんな9人のそれぞれの生活は、いろいろあっても結局のところ読者に「こうしているもの、良いものだな」と思わせてくれる何かがある。静かでステキな小説です。何より、タイトルが抜群でしょう?なまもの書評を読む
第8位 「どすこい(仮)」
【コメディ】く、くだらねえええ。京極堂シリーズのあの蘊蓄はどこへ行ったのってくらい、これがまた最強無比のくだらなさにして比類無き面白さ。タイトルは全部有名作品のパロディ。じゃあ内容は? パロディでもなくミステリでもなく、とにかく「でぶ」! 史上初にして最強の「でぶ小説」の誕生だ。ああ暑苦しい……。なまもの書評を読む
第9位 「ぼんくら」
【時代小説】宮部みゆきの時代小説の中では、これがイチオシ。江戸の下町を舞台に事件に立ち向かうのは同心・井筒を中心に、ちょっと変わったメンバーたち。謎解きの醍醐味、捕物帳のエンターテインメント性、そして魅力溢れる登場人物たち。時代物が苦手な人でもこれなら大丈夫、きっと楽しめるから!なまもの書評を読む
第10位 「少年たちの密室」
【ミステリ】地下駐車場にいるときに大地震に遭い、閉じこめられてしまった教師と生徒たち。暗闇の中で恐怖や渇きと戦う彼らを、やがて事件が襲う──。極限状態の中での推理は、まさに本格ミステリの真骨頂。みごとなハウダニットと、驚きの結末。特に、伏線の緻密さは素晴らしい。もちろん、物語に込められたメッセージも。なまもの書評を読む
裏ベスト 「西城秀樹のおかげです」
【バカエロス】いやもう、ホントにバカ。エロコントとでも言おうか、お笑いポルノとでも言おうか、とにかく素っ頓狂でおかしくて、腹筋がつりそうになるくらい笑いましたとも。一応、ポルノ小説の範疇だと思うんだけど、ここまで笑えるポルノって何よ。ああもう、だれかこのバカエロスの世界からあたしを救って後生だから!なまもの書評を読む