2001年の私的・面白本ランキング
対象本は、2000年11月から2001年10月出版分です。
最近大絶賛してたアレがないじゃん、と思われた方。アレは2001年11月出版なんですよ。
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第1位 「片想い」
【ミステリ】大学時代、ほのかな憧れを抱いていた女性と久しぶりに再会。ところが、彼女は「男」になっていた──ジェンダーの問題を通して、性とは何か、自己とは何かを問いかける佳作。ミステリとしても一級品なのは言うまでもないでしょ。ラストの感動は、もう言葉にできません。とにかく読んでくれ。なまもの書評を読む
第2位 「ドミノ」
【娯楽小説】書類が〆切までに間に合わない、ただそれだけのことが……。これまでの恩田陸のイメージをぶち壊す、手に汗握るジェットコースターノベル。とにかく止まらない止まらない。ハラハラして大笑いして快哉を叫ぶ。恩田版・痛快ノベルの決定版。最高の読後感を保証します。なまもの書評を読む
第3位 「悲鳴」
【ミステリ】子持ちのやもめ探偵・畝原のシリーズ。どうしてもこの面白さを広めたくて、「本格ミステリベスト10」では、大矢は1位に推しました。でも、本格テイストだけではなくサスペンス小説としても勿論ピカイチ。物語の面白さと登場人物の魅力、そして胸が締め付けられるような切なさ、をどうぞ堪能して下さい。なまもの書評を読む
第4位 「模倣犯」(上下巻)
【ミステリ】今年のミステリ界はもう、この本抜きには語れないでしょ。抜群のリーダビリティで読者をぐいぐい引っ張る宮部節の真骨頂。この分厚い上下巻を一気読みさせちゃうんだから、その凄さも分かろうってもの。その上、後を引きます。誰もが加害者になり得る時代、この本が教えてくれるものは大きい。なまもの書評を読む
第5位 「銀河帝国の弘法も筆の誤り」
【SF】「模倣犯」の次がこれかいっ!(笑) いやもう、2001年の大矢の読書ワールドに於いて、田中啓文作品との出逢いは非常に大きなものでした。その先鞭をつけたのが、コレ。壮大なスペースオペラの落ちが腰も砕ける駄洒落という(笑)、何とも言えない脱力系バカSF。日本の文壇に、こんな魅力的なバカがあったなんて!なまもの書評を読む
第6位 「カレーライフ」
【カレー小説】なんなんだよカレー小説って。子供のころ、五人のイトコが約束した「大きくなったらカレー屋になろう」──それがいつしかルーツ探しになっていくあたりは、上質のミステリを読んでるようでもあります。壮大にして家庭的な物語。世界を股にかけたカレー。カレーと股の組み合わせは、ちょっとどうか。なまもの書評を読む
第7位 「三人のゴーストハンター」
【ミステリ?SF?】我孫子武丸・田中啓文・牧野修が各パートを受け持って一つの物語を仕上げるという企画物なのだが、これが各人の個性爆裂で実に面白い! 国枝特殊警備に持ち込まれるのはオカルトな事件ばかり。力で解決したり論理で解いたり。そして最後には三者三様の結末が……これは今年の大収穫よ。なまもの書評を読む
第8位 悪いうさぎ
【ハードボイルド】葉村晶シリーズ。女性を主人公に据えた等身大のハードボイルド、初の長編。登場人物の魅力や構成の巧さもさることながら、生理的にイヤな事件ばかりなのにそれをニコリと笑って斬る若竹七海の作風が実に爽快。日本でこういうタイプの女性ハードボイルド(ハーフボイルド?)は、珍しいんじゃないかしら。なまもの書評を読む
第9位 吉祥寺幸荘物語
【青春小説】作家をめざす僕は、吉祥寺の幸荘というボロアパートに住んでいる。志は高いけど、でも童貞で包茎なんだ。そんな僕が友人に誘われて生まれて初めてソープへ行き、童貞を失う。う〜ん、甘くて苦い青春僕小説。若いって、恥ずかしいしバカだけど、でも、この時代の気持ちは忘れたくないよね。なまもの書評を読む
第10位 邪魔
【ミステリ】ミステリというより転落小説とか破滅小説とでも言った方がいいような。ふとしたきっかけで、人間はここまで坂を転がり落ちるものなのか、と背筋が寒くなります。抜群の求心力で最後まで引っ張られた挙げ句に、救いがないっ。読み終わって「こんな結末はイヤだよおお」と叫んでしまった一冊。なまもの書評を読む
裏ベスト 激突カンフーファイター
【バカ】他に言いようがあるか。でも好き。大好きなの。これを読んで怒らずに笑える人とは、きっと気が合うと思うんだけど。あたしと気が合っても仕方ありませんかそうですか。そうそう、間違っても御堂筋線で読まないように。その後の社会生活に支障をきたします。なまもの書評を読む