2002年の私的・面白本ランキング
対象本は、2001年11月から2002年10月出版分です。
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第1位 「殺人症候群」
【ミステリ】人を殺したいと思うことは、本当にいけないことなのだろうか──「癒されぬ思い」を抱えた人々の魂の叫び。自分はどうなんだと問いかけずにはいられない、痛切で衝撃的なテーマ。ミステリとしても極上で、文句無しの今年のナンバーワン! もっともっと評判になって然るべき傑作です。なまもの書評を読む
第2位 「都立水商!」
【娯楽小説】水商売を目指す子供たちの為に新設された、水商業高等学校。ホステス科やソープ科、ゲイバー科などコースも多種多様で、実践的(!)な指導が行われます。たくさんのエピソードでとにかく笑わせて笑わせて、ちょっと考えさせて、ときどきホロリとさせ、そして痛快無比。これぞ最強無敵のエンターテインメントだ!なまもの書評を読む
第3位 「白光」
【ミステリ】ある夏の日、自宅にいた筈の女の子が行方不明になった。いったい何が起こったのか──。家族それぞれの視点から語られる《事実》は、次第に驚くべき《真実》を明らかにしていく。もつれた糸が次第に解きほぐされるその仕掛けは、まさに連城マジックの真骨頂。今年最も「怖い」1冊かも……。なまもの書評を読む
第4位 「探偵は吹雪の果てに」
【ミステリ】便利屋「俺」シリーズ最新作。キャラは立ってるし文章は抜群に巧いしストーリー展開は飽きさせないし、そしてあっと驚く結末も用意されてて、欠点を見つけるのが難しいくらいの一級品。思わず笑ってしまう会話と、胸にズンと響くセリフのコラボレーションが秀逸。一気読みせずにはいられない面白さです。なまもの書評を読む
第5位 「ギグラーがやってきた!」
【児童書】ギグラーは悪戯好きの妖精。子供をいじめた大人に、犬の糞を踏ませちゃう──。もう可愛らしくてバカバカしくて、遊び心いっぱいの楽しい児童書です。物語って、ストーリーだけじゃなくて演出が大事なんだと実感。イラストもステキで、子供だけのものにしておくのはモッタイナイ。プレゼントにも最適ですよ。なまもの書評を読む
第6位 「ラッシュライフ」
【ミステリ】今や本格ミステリのテクニックは、ここまで来たか!と、思わず拍手をしてしまった一冊。とにかくこの凄さは、一度通して読んでみなくちゃ分かりません。その仕掛けに気付いたとき、「あっ!」と声を出してしまうこと必至。本格ミステリの醍醐味が「秩序の再構築」にあるなら、これの右に出る作品は無いっ!なまもの書評を読む
第7位 「文章読本さん江」
【評論】「文壇アイドル論」(なまもの書評)とどっちにするか迷った末の選択。どっちも同じくらいの面白さです。こちらは世間に出回る文章読本を斬りまくるというテーマ。「良い文章」っていったい何なの? 目から鱗のオンパレード。これを読んで某作家は、「文章読本を書かずにいて良かった」と胸を撫で下ろしたとか……。なまもの書評を読む
第8位 コールドゲーム
【ミステリ】「神様からひと言」(なまもの書評)とどっちにするか迷った末の選択。タイプは違えど、面白さは同じくらい。こちらは中学時代のイジメの仕返しがテーマのシリアスミステリ。サスペンスフルにして、切なさ満点。一方、「神様からひと言」は元気の出る痛快エンターテインメント。その時の気分で、どちらもお薦め。なまもの書評を読む
第9位 レイクサイド
【ミステリ】子供の受験合宿についてきた4家族。そこで起こった事件は──。ミステリって、長いばかりが能じゃない。コンパクトでも切れ味鋭い極上品がここにある。心理描写、サスペンス、テーマ、二転三展して息をもつかせぬ展開、そして《意外な真相》。これぞ職人ワザが光る、「匠のミステリ」です。なまもの書評を読む
第10位 五人姉妹
【SF】《珠玉の短編集》という惹句がこれほど相応しい作品集は他にありません。ここに収められた作品はどれも、透明感溢れる悲しみ、柔らかな悲しみに満ち溢れています。決して派手ではないけれど、悲しみの中にも「慈しみ」があって、それがじんわりと心に滲み入る物語。SFって、こんなに優しい世界だったんですね。なまもの書評を読む