抜粋なまもの日記

2003〜04年「テレビ小ネタ集 03.04」の巻


       この抜粋日記は、大矢が2003年から2004年にかけて、
       テレビに向かってあれこれつっこんだ話をまとめたものです。


【03.4.27.Sun・ニュース】
 夕方のNHKニュースを見ていたら、「中国ではSARSの診断・予防・治療が可能になったと報道したが、WHOは懐疑的」ってな報道をしていた。で、くだんの中国のニュース番組が流れたのだが、その中で、医者だか衛生問題の政府関係者だかが話していたことの日本語テロップが

 「SARSの診断・予防・治療が可能になりました。これで死者は減少するでしょう」

 ダンナがすかさず「死者は減らないだろ」とツッコむ。確かにね、生き返るわけじゃないんだし。何となく聞き流していると気付かないが、よくよく考えると妙なフレーズというのは、結構あるものだ。身近で割合よく聞く、似たようなレトリックが、これ↓。

 「健康のことを考えて、煙草を軽いものに替えたんだ。これ、タールがたった1mgだから、体に良いよ」

 もう一度、落ち着いて考えてみようね。


【03.8.11.Mon・野球中継】
 昨日の夜、巨人・ヤクルト戦のナイター中継を観戦。断じて巨人ファンではないが、ここしかテレビ中継してなかったんだから仕方ない。そんな中、巨人の川相昌弘選手が犠打の世界タイ記録達成。盛り上がるライトスタンド。このとき、何かが目の端にひっかかった。
 何?
 なんだか今、ライトスタンドに、とてつもない違和感を放っているものがあったような。
 なんだか分からず、気になりながらも試合は続く。そしてまた、川相昌弘選手に打順が回ってきた。アップになる、ライトスタンドの応援団。翻る応援旗。そして選手の名前が墨跡鮮やかに書かれた横断幕。
 ……名前が書かれた横断幕?
 あっ!

横棒が1本多いよ!

 うわはははっ! 晴れの世界記録に並んだ日だというのに、横断幕の名前が思いきり間違ってるよ! いや、これはきっと、1本でも多く打てというファンの願いなのよねきっとそうよね。そうでなくちゃ、誤字が思いきり日本中にアップで放送された川相選手の応援団があまりにも……うぷぷぷ。


【03.8.21.Thu・野球中継】
 今日の試合、ドラゴンズが勝てば今季初の阪神3タテなのに、名古屋ではテレビ中継がない。仕方ないので、唯一ナイター中継をやっていた巨人・横浜戦を冒頭だけ見た。他球場の経過速報を見るためである。
 日本テレビの巨人戦では、その冒頭に「きょうの見どころ」というコーナーをやっていた。どーせ巨人の太鼓持ち企画だろうと思って片目で見る。ひとつめの見どころは、

 「ウッズ、二岡、ペタジーニのホームラン王争い直接対決」

 ──ああ、なるほど。それは確かにこの試合の見どころと言えよう。へえ、巨人のヨイショ企画ではなく、ちゃんとした内容なんじゃないか。そして、二つ目の見どころは……

 「清原、2000本安打まで、あと48本」

  それのどこが今日の見どころなんだ。

 いくら清原でも、1試合で48本は打てなかろう。ネタがないのなら、無理にそんなコーナーやるなよ日テレ。


【03.8.31.Sun・世界陸上】
 世界陸上最終日。女子マラソンに釘付け。
 こういうスポーツの実況というのは、台本が作れるわけでもなく、臨機応変ぶっつけでやらなくてはならない。ルールや用語、過去のデータ、バックグラウンドなどの専門知識も必要とされる。アナウンサーの仕事としては、かなり高度な部類に入るであろうことは想像に難くない。だから、ときどき妙な言い回しがあったとしても、それをあげつらって笑うのは失礼だと思うし、いかなプロでも若干の言い損ないはあって当然だとも思う。思う、けれど。──それでもやっぱ、笑っちゃうんだよなあ。今日のマラソンの実況。

 「沿道では、日の丸の大きな小旗が振られています!」

 ご丁寧に2回も言ったぞ。大きいのか小さいのか、どっちだ。

 「セーヌ河に、垂直に架かった橋を渡って……」

 うん、気持ちは分かる。分かりますとも。でもねえ、これだとどう考えても、セーヌ河から橋が縦に、天に向かってそびえ立ってるみたいでしょうが。マラソンランナー、渡れないし。障害物競走じゃないんだから。


【03.9.5.Fri・野球中継】
 もうすっかり「今年のプロ野球は終わった」気分が蔓延している名古屋である。終わった気分でいるのはファンだけではない。東海ローカルで中継された中日・ヤクルト戦での、実況アナウンサーと解説者も、既に終わった気分である。もう、すっげえ投げ遣りなの。

 アナ「ヤクルトの攻撃、ラミレスがバッターボックスに入りました」
 解説「ホームラン王争いしてますからねえ」
 アナ「まあ、ホームラン王も、誰がとろうが別にどうでもいいんですけどね」
 解説「まあ、そうですね」
 アナ「ラミレスがとろうがアリアスがとろうがウッズがとろうが、別にねえ。(ふっ)」

 うわはははは!(大笑)
 確かに今年のドラゴンズからは個人タイトルも出ないだろうし(昌も打たれたしな)、気持ちは分かる。分かるけどさ、それをテレビの実況でするっと言っちゃうところ、もう大好き。企画モノの副音声とかじゃないんだぞ。メイン音声でアナウンサーがこれを言っちゃうんだから。うわははは。何かと言えば見苦しい身贔屓に走る、どこぞの在京キー局よ、この潔い東海テレビを見習え。え、見習いたくありませんかそうですか。


【04.1.5.Mon・ニュース】
 今日から仕事始め。
 夜のNHKニュースでも、アナウンサーが冒頭で「今日から日本列島が動き始めました」と言っていた。が、その後に東海地震がらみのニュースを持ってくるのは如何なものであろうかNHK。アナウンサーも、番組の構成は知ってるんだろうに、言う前に気づけよ。


【04.2.16.Mon・CM】
 すごく気になっているCMがある。上戸彩のやっているアパマンショップのやつ。
 自分の部屋のベッドでごろごろしている上戸彩が、ふとパソコンをいじる。そこにはアパマンショップのサイトが。「……アパマンショップ?」つぶやく上戸
 次のシーンで、上戸は懸命に歩道を走っている。息を切らせながらアパマンショップに駆け込み、「いい部屋、下さい!」
 ……とまあ、こういうCMである。いや、いいんだけどさ。いいんだけど、そんなに懸命に走って店に行くってアンタ、何のためのウェブサイトなのか。実際にアパマンショップのサイトを見てみると、ざまざまな条件で物件の検索ができるようになっている。気にいれば、ネットでそのまま取扱店に問い合わせできるわけだ。それこそがネットの利点であろう。それを懸命に走っている上戸彩は、もうちょっと落ち着いてサイトを読んだ方がいいぞ。


【04.4.13.Tue・CM】
 腰痛は回復の兆しを見せず。ただ、松本幸四郎が「バンテリンは肩でも腰でも現場で効いてくれる」と宣伝しているバンテリン(1.0%クリーム)を塗ってマッサージすると、あららら、ホントにちょっと楽になったよ。バンテリン侮りがたし。ただ、バンテリンのお陰なのか、昨日からいろいろやってる対処療法のおかげなのかは、イマイチ不明。
 ところで上述のバンテリンのCMだが、初めて見たとき、こう聞こえた。

 「バンテリンは肩でもウンコしても現場で効いてくれる」

 思わずケツの穴が裏返るくらいビックリ。何を言ってるのだ高麗屋、ラ・マンチャのやりすぎじゃないのかと混乱したが、何度か聞く内にようやく理解したことよ。同じ聞き間違いをした人、いませんか? いるでしょう。絶対いる筈だッ。


【04.8.3.Tue・野球中継】
 中日×横浜戦で、中日の荒木が盗塁を決めたときのアナウンサーの言葉。

 「荒木、これで阪神の赤星と並んで、盗塁数単独トップです!」

 ……並んでたら単独トップじゃなかろう。


【04.8.25.Wed・アテネオリンピック中継】
 男子板飛び込み決勝。いきなりアナウンサーがかましてくれた。

    「水を打ったように静かなプールです」

 いや、打ったも何も、水、入ってるし! プールなんだから!
 日本じゃ午前3時半という未明の放送だからって、油断してないかアナウンサー。そんな時刻に、近所迷惑なほど爆笑しちまったわい。


【04.8.29.Sun・アテネオリンピック中継】
 競技内容とはまったく関係のないオリンピック雑感。

 ▼前にも書いたが、ここまで技術が進んでるのに、水球のキャップはいまだにヒモを顎の下で
  蝶結びにしている。もちっとどうにかならんのか。
 ▼それに加えて、ここまで技術が進んでるのに、陸上の選手のゼッケンは、いまだに安全ピン
  留められている。もちっとどうにかならんのか。
 ▼女子バレーボール決勝戦、ロシア×中国。中国の応援席に掲げられた様々な横断幕の中に
  赤地に黄文字の中国カラーで、大きく「留学生」とだけ書かれたものがあった。何の応援だろう。
 ▼その中国カラーって、何か見慣れた配色だと思ったら、マクドナルドの色だよね。
 ▼その女子バレーの中国のユニフォームは、右脇の下の黒い部分に金糸で龍の刺繍が入っていた。
  中国らしいといえば中国らしいが、学ランの裏地を連想したのはあたしだけではない筈だ。
 ▼男子マラソン、妨害を受けたブラジルのデ・リマ選手をアナウンサーが「ブラジルのリマ」と呼ぶ度に
  「リマはブラジルじゃなくてペルーの首都だよなあ」を思ったのもあたしだけではない筈だ。
  これってつまり、日本人だけど苗字が北京、みたいなもんかな。
 ▼自転車競技のマディソン種目で、コロンビアのチームが先頭に立ったとき、アナウンサーの
  コロンビア、トップ! コロンビア、トップ!
  という実況に爆笑したのもあたしだけではない筈だ。
 ▼野球は長島ジャパン。バレーは柳本ジャパン。ソフトは宇津木ジャパン。女子サッカーはなでしこジャパン。
  今大会、一番不憫だったのは、女子サッカーの監督だと思う。 


【04.10.9.Sat・ニュース】
 台風。NHKの台風中継を見ていたら、東京駅の新幹線ホームでレポートしていた女性記者が「今、上り列車が到着しました」と言った。が、東京駅に「到着」する新幹線は、ぜんぶ上りなんじゃなかろうか。


【04.11.5.Fri・ニュース】
 昨日だったか一昨日だったか、どっかの局の(って何も覚えてねえじゃんよ)ニュースで、「日赤や銀行の名をかたり、新潟県中越地震の義援金を騙し取る」という詐欺が報じられていた。日本赤十字社では義援金を募集してます下記の口座によろしくというハガキが届いたり、××銀行では義援金受付口座を開設しましたこの口座に振り込んでねというビラがまかれたりしてるのだそうだ。日赤も銀行も、戸別に義援金をお願いするようなことはしていないので、このようなハガキやビラは詐欺です気をつけてください、という内容のニュース。こんな火事場泥棒みたいな犯罪は許せんなあ、と思いながら見ていたら、そのニュースが終わって次のコーナーに行く前に、キャスターが言った。

 「なお、現在××テレビでは新潟県中越地震の義援金を募集しています。口座は……」

 番組の構成を決めるとき、誰かひとりくらい、この間の悪さに気がつかなかったのか。


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