呪縛を解く方法

 あー、ようやく神宮で勝った。
 神宮での試合は今日を含めて残り3試合しかないというこの時期に来て、やっと神宮2勝目。いったい何の呪いかと、「行けば必ず負け試合」という目に遭ってきた関東のドラゴンズファンたちは、塩を盛り、水ごりし、厄よけのお札を額に張り、ニンニクと十字架を持って神宮のレフトスタンドに通ったという(嘘)。
 それを思うと、今日の勝ちは実に嬉しい。だって、今日の神宮の様子、見た? あれだけ負け続けてたのに、3塁側からレフトスタンドにかけてみっちりとドラゴンズブルーで埋まっていたじゃないか。すごいぞ神宮レフドラの不屈魂!

 これで思い出したのが、06年の阪神がナゴヤドームでまったく勝てなかったときのエピソード。
 テレビで片岡(現阪神コーチ)が言ってたんだけど、あまりに負け続けてたのでベンチの前に盛り塩をしてみたが、やはり勝てない。すると9月のある日、誰か(助っ人外国人だったんだけど名前忘れた。ジェフだったかな?)が「自分の国では厄払いには日本酒を飲む」と言ったのだそうな。そこで選手全員が、一口ずつ日本酒を口にして試合に臨んだ。

 その日の試合で阪神は、山本昌にノーヒットノーランを食らった……。

 いや、まあ、そういうこともあるよな。うん。

 さて、中日にとっての「神宮の呪い」はこれで解けたんだろうか?
 神頼みなどしそうにないチームではあるが、何か厄払いでもやったのかしらと思いながらベンチの映像を観たら、今日のヒーローである和田と小田が、帽子を脱いで並んで座っていた。

 どこの寺か、と思った。

 ホト毛さま、じゃなくて、仏様が何か勘違いして助けてくれたのかもしれない。