19 September 2010
球場の車椅子席の価格
ドラゴンズの命運は今日からの関東2連戦にかかっているわけだが、それに先んじて、公式サイトでクライマックスシリーズ(CS)のチケット販売要項が発表された。ナゴヤドームで試合が行われる場合のチケットです。おかげさまで3位以上は確定してるんでね。
でもってCSってのはやっぱりスペシャルなイベントだし、普段にはないいろんな経費もかかるだろうし、営業的に見てもドル箱だろうし、通常価格よりも高くなっている。それは市場原理として理解はできる。だから「いつもより高いじゃん」ということに対して文句を言うつもりはまったくない。のだが。
ちょっと値上げ幅をご覧戴きたい。席名のカッコは普段の呼び名。
内野指定S席 (通常)5.800円 → (CS)8,000円
内野指定A席 (通常)4.800円 → (CS)6,000円
5階指定B(パノラマA) (通常)2.500円 → (CS)4,000円
外野応援A席 (通常)1.800円 → (CS)3,000円
外野応援ビジター (通常)1.800円 → (CS)3,000円
外野応援B(パノラマB) (通常)1.500円 → (CS)2,500円
車椅子席 (通常)2.500円 → (CS)5,000円
車椅子席の値上げ率だけ、倍って!
他の席も値上げはしてるけど、だいたい3割増ってところ。なのに車椅子席だけ倍増。しかも介助者も同じ金額が必要なので、車椅子の人と介助者がCSを観戦しようと思うと1万円ですよ奥さん。
ご存知の方はご存知のように、うちはダンナが脳出血の後遺症で片麻痺になってまして。普段は杖を使えば歩けるんだけど、ドームの急な階段や、スタンドの狭い通路や跳ね上げ椅子は無理なわけ。人も多いので、杖歩行では本人にも周囲にも危険だから、野球を生観戦したいなら、やはり車椅子席を利用することになる。でも普段がふたりで5千円てことを考えると、1万円は高いなあ。
あ、誤解されないように言っておくけど、あたしは「障碍者様なんだから優遇しろ」などという考えは一切ありません。障碍があろうがなかろうが、払うべき対価はきちんと払うのが当たり前だと思ってる。今、いろいろな分野で障碍者割引とか減免とかもあるけど、別に優遇してもらう必要のないことまで優遇してくれなくていいから、ちゃんと払うから、その分の費用で建物や道のバリアフリー化をしてほしいなと考えてるほど。だからCSのチケットが高いということ自体にも不満はない。
ただここで問題なのは、ドームでは車椅子利用者には他に選択肢がないってことなのよ。
これがもし健康な人なら「いつもは内野指定で見てるけど、CSは高いから外野にしとこうかな」ってな選択ができるでしょ。ところが車椅子席は1種類しかないから、そこがダメならもう生観戦はできないのだ。倍額を払うか、観戦を諦めるか、ふたつにひとつしかない。これが残念。
ちなみに昨年までのクライマックスシリーズ開催実績がある他の球場の車椅子席も調べてみた。
東京ドーム(09年) (通常)2,500円 → (CS)3,000円
大阪ドーム(08年) (通常)1,500円〜2,500円 → (CS)2,000〜3,000円
札幌ドーム(09年) (通常)1,500円 → (CS)1,500円
西武ドーム(08年) (通常)2,500円 → (CS)4,000円 ※日本シリーズの値段
Kスタ宮城(09年) (通常)2,100〜6,500円 → (CS)4,300〜6,500円
※Kスタ宮城は介助者1名無料。
YAHOOドーム(10年) (通常)2,500円 → (CS)4,500円
千葉マリン(10年) (通常)?円 → (CS)1,000円
安っ!
何この値段。いや、球場によって設備や環境が違うから、一概に値段を比較することに意味はないんだけどさ。他の球場は通常ゲームとCSの値段の違いってせいぜい500円じゃないか。札幌ドームなんか値上げ無しだよ。ナゴドに一番近い価格設定をしてるのは福岡のYAHOOドームだけど、それでもCS時はナゴドより500円安い。Kスタ宮城は高いように見えるけど、介助者1名が無料なので実質はこの半額と考えていい。
しかも、大阪ドームとKスタ宮城は、車椅子席にも内野席と外野席があるのだ。それで値段が違うから、「こっちは高いから、あっちにしよう」という選択が可能。うわあ、いいなあ。羨ましいなあ。
こうしてみると、もしドラゴンズが日本シリーズに進めたら、パ・リーグのホームの方に応援に行くほうがいい気がしてきたぞ。その場合、ロッテがベストだな。よし、ロッテ応援しよう。<交通費のことを考えてない。……てか、ロッテってチケット販売の告知してるけど、CS確定したんだっけ?
他球団がこれだけのことをやってるんだから、ナゴヤドームだけ出来ないってことはないと思うんだが、どうだろう。てか、CSチケットは車椅子席だけ倍額、という価格設定の理由が知りたい。納得できる理由があるのなら文句なんて言わないさ。5千円が1万円でも払うさ。
もしも「こういう理由なんじゃ?」というのが分かる方がいらしたら、ツイッターででもメールでも良いので、ぜひ教えてください。
でもってCSってのはやっぱりスペシャルなイベントだし、普段にはないいろんな経費もかかるだろうし、営業的に見てもドル箱だろうし、通常価格よりも高くなっている。それは市場原理として理解はできる。だから「いつもより高いじゃん」ということに対して文句を言うつもりはまったくない。のだが。
ちょっと値上げ幅をご覧戴きたい。席名のカッコは普段の呼び名。
内野指定S席 (通常)5.800円 → (CS)8,000円
内野指定A席 (通常)4.800円 → (CS)6,000円
5階指定B(パノラマA) (通常)2.500円 → (CS)4,000円
外野応援A席 (通常)1.800円 → (CS)3,000円
外野応援ビジター (通常)1.800円 → (CS)3,000円
外野応援B(パノラマB) (通常)1.500円 → (CS)2,500円
車椅子席 (通常)2.500円 → (CS)5,000円
車椅子席の値上げ率だけ、倍って!
他の席も値上げはしてるけど、だいたい3割増ってところ。なのに車椅子席だけ倍増。しかも介助者も同じ金額が必要なので、車椅子の人と介助者がCSを観戦しようと思うと1万円ですよ奥さん。
ご存知の方はご存知のように、うちはダンナが脳出血の後遺症で片麻痺になってまして。普段は杖を使えば歩けるんだけど、ドームの急な階段や、スタンドの狭い通路や跳ね上げ椅子は無理なわけ。人も多いので、杖歩行では本人にも周囲にも危険だから、野球を生観戦したいなら、やはり車椅子席を利用することになる。でも普段がふたりで5千円てことを考えると、1万円は高いなあ。
あ、誤解されないように言っておくけど、あたしは「障碍者様なんだから優遇しろ」などという考えは一切ありません。障碍があろうがなかろうが、払うべき対価はきちんと払うのが当たり前だと思ってる。今、いろいろな分野で障碍者割引とか減免とかもあるけど、別に優遇してもらう必要のないことまで優遇してくれなくていいから、ちゃんと払うから、その分の費用で建物や道のバリアフリー化をしてほしいなと考えてるほど。だからCSのチケットが高いということ自体にも不満はない。
ただここで問題なのは、ドームでは車椅子利用者には他に選択肢がないってことなのよ。
これがもし健康な人なら「いつもは内野指定で見てるけど、CSは高いから外野にしとこうかな」ってな選択ができるでしょ。ところが車椅子席は1種類しかないから、そこがダメならもう生観戦はできないのだ。倍額を払うか、観戦を諦めるか、ふたつにひとつしかない。これが残念。
ちなみに昨年までのクライマックスシリーズ開催実績がある他の球場の車椅子席も調べてみた。
東京ドーム(09年) (通常)2,500円 → (CS)3,000円
大阪ドーム(08年) (通常)1,500円〜2,500円 → (CS)2,000〜3,000円
札幌ドーム(09年) (通常)1,500円 → (CS)1,500円
西武ドーム(08年) (通常)2,500円 → (CS)4,000円 ※日本シリーズの値段
Kスタ宮城(09年) (通常)2,100〜6,500円 → (CS)4,300〜6,500円
※Kスタ宮城は介助者1名無料。
YAHOOドーム(10年) (通常)2,500円 → (CS)4,500円
千葉マリン(10年) (通常)?円 → (CS)1,000円
安っ!
何この値段。いや、球場によって設備や環境が違うから、一概に値段を比較することに意味はないんだけどさ。他の球場は通常ゲームとCSの値段の違いってせいぜい500円じゃないか。札幌ドームなんか値上げ無しだよ。ナゴドに一番近い価格設定をしてるのは福岡のYAHOOドームだけど、それでもCS時はナゴドより500円安い。Kスタ宮城は高いように見えるけど、介助者1名が無料なので実質はこの半額と考えていい。
しかも、大阪ドームとKスタ宮城は、車椅子席にも内野席と外野席があるのだ。それで値段が違うから、「こっちは高いから、あっちにしよう」という選択が可能。うわあ、いいなあ。羨ましいなあ。
こうしてみると、もしドラゴンズが日本シリーズに進めたら、パ・リーグのホームの方に応援に行くほうがいい気がしてきたぞ。その場合、ロッテがベストだな。よし、ロッテ応援しよう。<交通費のことを考えてない。……てか、ロッテってチケット販売の告知してるけど、CS確定したんだっけ?
他球団がこれだけのことをやってるんだから、ナゴヤドームだけ出来ないってことはないと思うんだが、どうだろう。てか、CSチケットは車椅子席だけ倍額、という価格設定の理由が知りたい。納得できる理由があるのなら文句なんて言わないさ。5千円が1万円でも払うさ。
もしも「こういう理由なんじゃ?」というのが分かる方がいらしたら、ツイッターででもメールでも良いので、ぜひ教えてください。
ゲゲゲに騙されてはいけない
10/09/24/Fri 格納先:身辺雑記
『ゲゲゲの女房』も放送最終週に入り、何かにつけてホロリとさせられているわけだが。でもって全国の視聴者も、今日の「夫が妻に感謝の花束を渡し、姑も娘たちもにっこり」てな場面で感動したことと思うが。
騙されてはいけない。
何年も、何十年も、毎日毎日頑張って来て、それに対して何十年も経った後に一度だけ労われ御礼を言われる、というんじゃ、割に合わないこと甚だしい。
前に、何かのインタビューで道行く中年・壮年男性に「奥さんに感謝の気持ちを伝えたことはありますか?」と尋ねるというものがあった。驚いたことに、多くの男性が「照れるから、恥ずかしいから、あらためて感謝の気持ちを伝えるなんてことは、していない」「口にしなくても、わかってくれてると思う」と答えたのだ。
なーに言ってんだ。
あんたらは子供のとき、「親切にしてもらったり、助けてもらったりしたら、ありがとうと言いましょう」と習わなかったのか? 「おはよう、ありがとう、しつれいします、すみません」のオアシス運動を小学校でやらなかったのか? お店で買い物したときに店員さんが「言わなくてもわかってるだろう」と「ありがとうございました」と言うのを一斉にやめて無言で商品を差し出したとしたら、そりゃずいぶん感じの悪い店になるとは思わんか?
以前読んだ本に、こんなのがあった。
我の強いお姑さんに仕えるヒロインの話。嫁としてどんなに頑張っても褒められたことがなく、あら探しをされては嫌味を言われる。良いことはやってもらって当然、悪いことだけをあげつらわれ、文句を言われる。そのお姑さんが年を取って、身の回りの世話をヒロインがするようになっても、その傾向はかわらない。むしろお姑さんのわがままはどんどんひどくなる。
ほとほと疲れたヒロインが自分を責め、もう投げ出したいと思ったとき、「未来が見える」という人物が、お姑さんは内心ではあなたにとても感謝していて、亡くなる直前にあなたに「ありがとう」って言うよ、と伝えるのだ。「それであなたの長年の苦労は報われるよ」と。それを、さも「いい話」のように書いてあった。
アホか。
たとえ十年後に報われたとしても、それまで悩み苦しんだ十年間は帰ってこないじゃないか。辛い十年のあとで幸せな一瞬がくるより、十年ずっと幸せな方が良いに決まってるじゃないか。報われる十年先が来るまえに、逃げ出したり、ブチ切れて刃傷沙汰に及んだり、自殺したりしたらどうすんだ。「十年後にありがとうって言うつもりだったんです」てのは何の救いにもならんだろう。
心の中でどんなに感謝していても、言葉や態度に表さなければ、それは感謝してないのと同じなんだから。「ありがとう」と「ごめんなさい」は人間関係の基本。その都度ちゃんと言えよ。
『ゲゲゲの女房』を見た男性陣が、「妻には何年かに一度、優しくしてやればいいんだな」などと思わないことを祈るばかりだ。それはもちろん、女性側も同じ。家族のために頑張ってくれてる夫や親に対して、妻や子供はそれを当たり前と思ってはいかんのよ。
騙されてはいけない。
何年も、何十年も、毎日毎日頑張って来て、それに対して何十年も経った後に一度だけ労われ御礼を言われる、というんじゃ、割に合わないこと甚だしい。
前に、何かのインタビューで道行く中年・壮年男性に「奥さんに感謝の気持ちを伝えたことはありますか?」と尋ねるというものがあった。驚いたことに、多くの男性が「照れるから、恥ずかしいから、あらためて感謝の気持ちを伝えるなんてことは、していない」「口にしなくても、わかってくれてると思う」と答えたのだ。
なーに言ってんだ。
あんたらは子供のとき、「親切にしてもらったり、助けてもらったりしたら、ありがとうと言いましょう」と習わなかったのか? 「おはよう、ありがとう、しつれいします、すみません」のオアシス運動を小学校でやらなかったのか? お店で買い物したときに店員さんが「言わなくてもわかってるだろう」と「ありがとうございました」と言うのを一斉にやめて無言で商品を差し出したとしたら、そりゃずいぶん感じの悪い店になるとは思わんか?
以前読んだ本に、こんなのがあった。
我の強いお姑さんに仕えるヒロインの話。嫁としてどんなに頑張っても褒められたことがなく、あら探しをされては嫌味を言われる。良いことはやってもらって当然、悪いことだけをあげつらわれ、文句を言われる。そのお姑さんが年を取って、身の回りの世話をヒロインがするようになっても、その傾向はかわらない。むしろお姑さんのわがままはどんどんひどくなる。
ほとほと疲れたヒロインが自分を責め、もう投げ出したいと思ったとき、「未来が見える」という人物が、お姑さんは内心ではあなたにとても感謝していて、亡くなる直前にあなたに「ありがとう」って言うよ、と伝えるのだ。「それであなたの長年の苦労は報われるよ」と。それを、さも「いい話」のように書いてあった。
アホか。
たとえ十年後に報われたとしても、それまで悩み苦しんだ十年間は帰ってこないじゃないか。辛い十年のあとで幸せな一瞬がくるより、十年ずっと幸せな方が良いに決まってるじゃないか。報われる十年先が来るまえに、逃げ出したり、ブチ切れて刃傷沙汰に及んだり、自殺したりしたらどうすんだ。「十年後にありがとうって言うつもりだったんです」てのは何の救いにもならんだろう。
心の中でどんなに感謝していても、言葉や態度に表さなければ、それは感謝してないのと同じなんだから。「ありがとう」と「ごめんなさい」は人間関係の基本。その都度ちゃんと言えよ。
『ゲゲゲの女房』を見た男性陣が、「妻には何年かに一度、優しくしてやればいいんだな」などと思わないことを祈るばかりだ。それはもちろん、女性側も同じ。家族のために頑張ってくれてる夫や親に対して、妻や子供はそれを当たり前と思ってはいかんのよ。
M点灯せず。べ、別に悔しくなんかないんだからねっ!
今日、中日が勝てばマジック3が点灯するはずだった。途中で巨人が負けたので、勝った場合のマジックは2になった。のだが。
まあ、そう巧くはいかんわなあ。エース吉見を擁したとは言うものの、考えてみれば今までの大型連勝も連続無失点記録も、たいがい吉見で途切れてるんだから(エースなのに?)。切り替えていきましょ。それに今日は開始前から、もしかしてヤバいかなとは思っていたことだし。……それは何故かというと。
こういう仕事をしていると、仕事で知り合った編集さんが「実は私、中日ファンなんですよー」とカミングアウトしてくる、ということが時々ある。文壇では(特にミステリ業界では)阪神ファンの勢力が強く、阪神ファンの作家さんたちが『新本格猛虎会の冒険』てなアンソロジーを出してるし、阪神や巨人をモチーフにした野球小説は後を絶たないほどなのだが、どうしてなかなか、ドラゴンズ勢もちゃんといるのだ。ひそやかに。しめやかに。引き出しの片隅とかに。床の下とかに。中日ファンはアリエッティか。
小説世界でドラゴンズがどう扱われてきたか、『本の雑誌』09年7月号 にて「中日ドラゴンズ小説にエールを贈る」というテーマであたしがドラゴンズ小説を紹介してるんで、興味のある人はお読み下さい。宣伝ですねすみません。最強のドラゴンズ小説として某ミステリを挙げてます。その著者はもちろんドラゴンズファンです。
閑話休題。
現在、B社の文庫解説のゲラチェックをしているのだが、その担当編集B嬢もドラゴンズファンである。東京の人なのに見上げた心意気である。ただ今年は「神宮での観戦、全敗」だと言う。まあそもそも今年は神宮でまったく勝ててないので、そういう人は多いだろう。
そのB嬢が、今日はナゴヤドームまで観戦に来るという。一人ではない。出版社の垣根を越えてドラゴンズファンの編集者2人、そして熱烈なドラゴンズファンである某人気作家の××さんも一緒だという。
ところがこの××さん、「行くとドラゴンズが負ける」という傾向にあるらしい。
歴史小説の大御所にしてドラゴンズファンである作家のM先生などは、先日わざわざB社の編集長に「週末の神宮に、××さんが行っていたのではないか?」と電話で確認してきたほどだそうな。
そしてまた、B嬢と××さんに同行する他の編集者も、前述のM先生から「君も球場には行かないでくれ」とお達しが出るくらい、絶品の負け率を誇っているという。
そこに「今年の神宮全敗」のB嬢である。こいつらが来るというのだ。今日のナゴドに。勝てばマジック点灯という正念場に、天王山に、剣が峰に、来るというのだ。なんでだ。なんでそんなことになったんだ。やって良いことと悪いことがあるだろう。落ち着いて考えてみろ。
「だってホームゲームって憧れなんだもん」
まあその気持ちは分かるけどさ。
その話をツイッターに書くと、もうあらゆるところから「豪雨で新幹線止まれ」の大合唱。一方、阪神ファンのフォロワーさんからは「ウエルカム!」と大歓迎。実際、熱海でちょっと足止めを食らったらしいが、無事に着きやがった。
結果は皆さんご存知の通り。どんだけパワーあるんだこいつら。
異様な勝率を誇るナゴドですら、こいつらの負けオーラにはかなわないのか……。
試合後、彼らは郭源治の店で夕食を食べると言っていた。郭源治にドラゴンズ魂が残っているのなら、やつらをそのままどこかに閉じ込めておいて戴きたい。
そして夜、B嬢からメッセージが届く。
「日曜の神宮のチケット、入手済み」
東京の同志よ、誰でもいいから全力でこいつを止めてくれ。
救いがあるとするならば、××さんが同行しないことだけだ。
まあ、そう巧くはいかんわなあ。エース吉見を擁したとは言うものの、考えてみれば今までの大型連勝も連続無失点記録も、たいがい吉見で途切れてるんだから(エースなのに?)。切り替えていきましょ。それに今日は開始前から、もしかしてヤバいかなとは思っていたことだし。……それは何故かというと。
こういう仕事をしていると、仕事で知り合った編集さんが「実は私、中日ファンなんですよー」とカミングアウトしてくる、ということが時々ある。文壇では(特にミステリ業界では)阪神ファンの勢力が強く、阪神ファンの作家さんたちが『新本格猛虎会の冒険』てなアンソロジーを出してるし、阪神や巨人をモチーフにした野球小説は後を絶たないほどなのだが、どうしてなかなか、ドラゴンズ勢もちゃんといるのだ。ひそやかに。しめやかに。引き出しの片隅とかに。床の下とかに。中日ファンはアリエッティか。
小説世界でドラゴンズがどう扱われてきたか、『本の雑誌』09年7月号 にて「中日ドラゴンズ小説にエールを贈る」というテーマであたしがドラゴンズ小説を紹介してるんで、興味のある人はお読み下さい。宣伝ですねすみません。最強のドラゴンズ小説として某ミステリを挙げてます。その著者はもちろんドラゴンズファンです。
閑話休題。
現在、B社の文庫解説のゲラチェックをしているのだが、その担当編集B嬢もドラゴンズファンである。東京の人なのに見上げた心意気である。ただ今年は「神宮での観戦、全敗」だと言う。まあそもそも今年は神宮でまったく勝ててないので、そういう人は多いだろう。
そのB嬢が、今日はナゴヤドームまで観戦に来るという。一人ではない。出版社の垣根を越えてドラゴンズファンの編集者2人、そして熱烈なドラゴンズファンである某人気作家の××さんも一緒だという。
ところがこの××さん、「行くとドラゴンズが負ける」という傾向にあるらしい。
歴史小説の大御所にしてドラゴンズファンである作家のM先生などは、先日わざわざB社の編集長に「週末の神宮に、××さんが行っていたのではないか?」と電話で確認してきたほどだそうな。
そしてまた、B嬢と××さんに同行する他の編集者も、前述のM先生から「君も球場には行かないでくれ」とお達しが出るくらい、絶品の負け率を誇っているという。
そこに「今年の神宮全敗」のB嬢である。こいつらが来るというのだ。今日のナゴドに。勝てばマジック点灯という正念場に、天王山に、剣が峰に、来るというのだ。なんでだ。なんでそんなことになったんだ。やって良いことと悪いことがあるだろう。落ち着いて考えてみろ。
「だってホームゲームって憧れなんだもん」
まあその気持ちは分かるけどさ。
その話をツイッターに書くと、もうあらゆるところから「豪雨で新幹線止まれ」の大合唱。一方、阪神ファンのフォロワーさんからは「ウエルカム!」と大歓迎。実際、熱海でちょっと足止めを食らったらしいが、無事に着きやがった。
結果は皆さんご存知の通り。どんだけパワーあるんだこいつら。
異様な勝率を誇るナゴドですら、こいつらの負けオーラにはかなわないのか……。
試合後、彼らは郭源治の店で夕食を食べると言っていた。郭源治にドラゴンズ魂が残っているのなら、やつらをそのままどこかに閉じ込めておいて戴きたい。
そして夜、B嬢からメッセージが届く。
「日曜の神宮のチケット、入手済み」
東京の同志よ、誰でもいいから全力でこいつを止めてくれ。
救いがあるとするならば、××さんが同行しないことだけだ。
1日経ってもまだ続く
10/09/23/Thu 格納先:身辺雑記
朝から雷鳴に起こされた。
さて、しつこくて熱心で思い込みの激しい一部の読者はいまだに隠し日記を探しているらしく、いくら「そんなものはない」と言っても「いやいや、みなまで言うな、ちゃんとわかってるからさ(にやり)」と。だーかーらー、そんなものはないと言うとるのに。
まあ、先の事はわからんけど、少なくとも今はないから。ホントにないから。
で、日記公開をとにもかくにも受け入れた読者諸兄が次に反応したのが
「白い」
うちの読者の感想って、見たまんまか。内容とか技術とかに踏み込んだ感想はないのか。ああ白いさ。そりゃ白いさ。確かに白いさ。間違っちゃいないさ。でも、なんていうか、なあ?
他にも、ヘッダの右端に最初はカップケーキを二つ並べたイラストがあったんだけど、明度を上げすぎたため「ぼんやりした丸っこい何かが二つ」という程度しかわからず、「これは何?」という質問が相次ぐ。
「この謎の物体が日記の入り口?」というあたりの反応はまだ想定内だったが、
「ところで右上の白いものは巨乳を表しているんでしょうか?」
という衝撃のツイートを頂戴したのをきっかけに、
「巨乳だ!」
「そうか巨乳だ!」
「ということは、時々この白いものの間に本が挟まれ、喜びの猫じゃ猫じゃが!」
「きっとそのとき隠し日記への扉が開かれるに違いない!」
ちょっと君たち落ち着け。頼むから落ち着け。てか、どれだけ過去日記を読み込んでるんだ君たちは。光栄です。ええ光栄ですとも。だはぁ。ぐったりしながらイラストを差し替える。ジル・チャーチルのペーパーバックだ。まあ巨乳に挟んだことがなかった、とは言わんが。
それでも中にはちゃんと書評復活を喜んでくれる人もいて、読者も様々である。どっちのタイプの読者も大好きよ。
ちなみに「ところで右上の白いものは巨乳を表しているんでしょうか?」という、その後の大混乱の最初の一滴となるツイートをした人については本人の名誉のために敢て名を伏せますが、『かいぶつのまち』が原書房より絶賛発売中です。
さて、しつこくて熱心で思い込みの激しい一部の読者はいまだに隠し日記を探しているらしく、いくら「そんなものはない」と言っても「いやいや、みなまで言うな、ちゃんとわかってるからさ(にやり)」と。だーかーらー、そんなものはないと言うとるのに。
まあ、先の事はわからんけど、少なくとも今はないから。ホントにないから。
で、日記公開をとにもかくにも受け入れた読者諸兄が次に反応したのが
「白い」
うちの読者の感想って、見たまんまか。内容とか技術とかに踏み込んだ感想はないのか。ああ白いさ。そりゃ白いさ。確かに白いさ。間違っちゃいないさ。でも、なんていうか、なあ?
他にも、ヘッダの右端に最初はカップケーキを二つ並べたイラストがあったんだけど、明度を上げすぎたため「ぼんやりした丸っこい何かが二つ」という程度しかわからず、「これは何?」という質問が相次ぐ。
「この謎の物体が日記の入り口?」というあたりの反応はまだ想定内だったが、
「ところで右上の白いものは巨乳を表しているんでしょうか?」
という衝撃のツイートを頂戴したのをきっかけに、
「巨乳だ!」
「そうか巨乳だ!」
「ということは、時々この白いものの間に本が挟まれ、喜びの猫じゃ猫じゃが!」
「きっとそのとき隠し日記への扉が開かれるに違いない!」
ちょっと君たち落ち着け。頼むから落ち着け。てか、どれだけ過去日記を読み込んでるんだ君たちは。光栄です。ええ光栄ですとも。だはぁ。ぐったりしながらイラストを差し替える。ジル・チャーチルのペーパーバックだ。まあ巨乳に挟んだことがなかった、とは言わんが。
それでも中にはちゃんと書評復活を喜んでくれる人もいて、読者も様々である。どっちのタイプの読者も大好きよ。
ちなみに「ところで右上の白いものは巨乳を表しているんでしょうか?」という、その後の大混乱の最初の一滴となるツイートをした人については本人の名誉のために敢て名を伏せますが、『かいぶつのまち』が原書房より絶賛発売中です。
サイトリニューアルの反響
10/09/22/Wed 格納先:身辺雑記
いや、だからさ。
普通、巡回してたサイトがお色直しをしたら、しかもサイト開設から14年目にしての大改装だとしたら、もうちょっとなんか反応のしようがあるってもんじゃないか? 「わー、かわいー」とか「おしゃれー」とか「読みやすーい」とかさ。実際にそう思ってるかどうかは別としても、とりあえず褒めてみるってもんだろ。その上で「ここ、うちの環境ではレイアウトが崩れてみえるよ」みたいな技術的な感想だとか、「もっとこうしたらどうか」という提案などが来る……てえのが大人の社交だとは思わんか?
なのに。それなのに。
昨夜から今朝にかけて、ツイッターやメールで頂戴した感想と言えば
「日記が隠されてない!」
「日記がOPENに!」
「トップページにいきなり日記のリンクがあってビビりましたよw」
「日記公開とみせかけて、実はどこかに裏日記への扉があるんですねわかります」
「暗号はどこですか。クイズはどこですか。それを探すところからスタートですか」
「なまもの読者歴12年の意地にかけても、日記の入り口を探してみせます!」
「個人的には、ヘッダーの口紅あたりがなんだか怪しいのではと」
そんなものはないっ!
てか、うちのサイトのアイデンティティはそこか。そこだったのか。書評が充実してるとか、日記が面白いとか、サイトオーナーが美人巨乳主婦だとか、そういうことで読者を獲得していたのだとばかり思っていたが、実は「隠し日記の謎を解く」というただそれだけで成り立っていたのか「なまもの!」は。
14年目にして判明したこの事実に、膝から崩れる。
気を取り直して。
いろんな感想、ありがとうございました。もちろん上記のようなものばかりではなく、真っ当な感想やお祝いやご意見も頂戴しました。まあ「隠し日記は」という反応の量を10とするなら、真っ当な感想メール・感想ツイートは2程度だったけどな……ふっ。いいの、その2割の人のために、あたしは今日も日記を書くの。
それにしても、「よし、アップロード終わり! さあツイッターで告知するぞ!」というまさにそのタイミングで、昨夜のツイッターの汚染(?)に巻き込まれたのには往生した。おかげで極めてなし崩しのリニューアル告知になってしまったことよ。これもまた「なまもの!」らしい。
なお、まだ試運転の箇所も多く、オープンして初めて気付く設定エラーもあります。ダンナが逐一潰してくれてますが、何かお気づきの点がありましたらご連絡ください。もしくは気にせず流してください。どっちかってえと後者希望。
普通、巡回してたサイトがお色直しをしたら、しかもサイト開設から14年目にしての大改装だとしたら、もうちょっとなんか反応のしようがあるってもんじゃないか? 「わー、かわいー」とか「おしゃれー」とか「読みやすーい」とかさ。実際にそう思ってるかどうかは別としても、とりあえず褒めてみるってもんだろ。その上で「ここ、うちの環境ではレイアウトが崩れてみえるよ」みたいな技術的な感想だとか、「もっとこうしたらどうか」という提案などが来る……てえのが大人の社交だとは思わんか?
なのに。それなのに。
昨夜から今朝にかけて、ツイッターやメールで頂戴した感想と言えば
「日記が隠されてない!」
「日記がOPENに!」
「トップページにいきなり日記のリンクがあってビビりましたよw」
「日記公開とみせかけて、実はどこかに裏日記への扉があるんですねわかります」
「暗号はどこですか。クイズはどこですか。それを探すところからスタートですか」
「なまもの読者歴12年の意地にかけても、日記の入り口を探してみせます!」
「個人的には、ヘッダーの口紅あたりがなんだか怪しいのではと」
そんなものはないっ!
てか、うちのサイトのアイデンティティはそこか。そこだったのか。書評が充実してるとか、日記が面白いとか、サイトオーナーが美人巨乳主婦だとか、そういうことで読者を獲得していたのだとばかり思っていたが、実は「隠し日記の謎を解く」というただそれだけで成り立っていたのか「なまもの!」は。
14年目にして判明したこの事実に、膝から崩れる。
気を取り直して。
いろんな感想、ありがとうございました。もちろん上記のようなものばかりではなく、真っ当な感想やお祝いやご意見も頂戴しました。まあ「隠し日記は」という反応の量を10とするなら、真っ当な感想メール・感想ツイートは2程度だったけどな……ふっ。いいの、その2割の人のために、あたしは今日も日記を書くの。
それにしても、「よし、アップロード終わり! さあツイッターで告知するぞ!」というまさにそのタイミングで、昨夜のツイッターの汚染(?)に巻き込まれたのには往生した。おかげで極めてなし崩しのリニューアル告知になってしまったことよ。これもまた「なまもの!」らしい。
なお、まだ試運転の箇所も多く、オープンして初めて気付く設定エラーもあります。ダンナが逐一潰してくれてますが、何かお気づきの点がありましたらご連絡ください。もしくは気にせず流してください。どっちかってえと後者希望。
リニューアル
さて、「なまもの!」リニューアルオープンですよ奥さん!
レンタルブログを使えば簡単なんだけど、著作権てあたりにちょっと不安もあり、どうせならダンナに作ってもらおうかな、と思っていた。脳出血の後遺症で失語症を患うとパソコンの使い方を忘れているケースが多いそうで、リハビリを兼ねてMovable Typeあたりいじってみちゃくれないかと。
だがしかし、あたしが「こんなサイトにしたい」といくつかの先例を見せながら希望を言うと、やっぱり高度なもの・煩雑なものには対応できないという。「これくらい、前なら出来たのに」と本人は悔しそう。
それでも数あるサイト構築ソフトを比較検討してRapidWeaverを選び、円高のうちにと日本からじゃなく海外(どこ?)から買い、出来合いの設定をいろいろカスタマイズしてアレンジしてくれて、こんなサイトになりましたのよ。充分だと思わん?
むしろ、プログラミングについては「前はできたのに今はできない、レベルががた落ち」と言っている現時点のダンナのやってることが、あたしにはサッパリわからないんですけど。
夫「どういうテーマ(ウェブデザインの意)がいいの」
妻「なんかね、もうちょっとススっとして、ほげっとした感じっつーか」
どっちが失語症なんだか。
まあまだテスト期間中で、これからじわじわあちこち充実していくと思います。旧サイトも残してる(っていうか14年分をこっちに移植するパワーはないから、あっちはあのまま)ので、書評なら書評ページから、日記は日記ページからバックナンバーに飛べますからね。
あ、トップからも飛べるようになってます。抜粋なまもの日記も企画ページもぜんぶあります。「2000年の雪国」も「新選組はこれを読め!」も、ちゃんとあるからご安心ください。
ところでプログラミング云々は忘れたと言ってるのに、海外から通販でモノを買う方法(電話番号の入力は市外局番の0を抜くとか)はしっかり覚えてるのが解せん。そういうところは別に忘れてくれててもいいんですけど。特に鉄道模型関係は。
レンタルブログを使えば簡単なんだけど、著作権てあたりにちょっと不安もあり、どうせならダンナに作ってもらおうかな、と思っていた。脳出血の後遺症で失語症を患うとパソコンの使い方を忘れているケースが多いそうで、リハビリを兼ねてMovable Typeあたりいじってみちゃくれないかと。
だがしかし、あたしが「こんなサイトにしたい」といくつかの先例を見せながら希望を言うと、やっぱり高度なもの・煩雑なものには対応できないという。「これくらい、前なら出来たのに」と本人は悔しそう。
それでも数あるサイト構築ソフトを比較検討してRapidWeaverを選び、円高のうちにと日本からじゃなく海外(どこ?)から買い、出来合いの設定をいろいろカスタマイズしてアレンジしてくれて、こんなサイトになりましたのよ。充分だと思わん?
むしろ、プログラミングについては「前はできたのに今はできない、レベルががた落ち」と言っている現時点のダンナのやってることが、あたしにはサッパリわからないんですけど。
夫「どういうテーマ(ウェブデザインの意)がいいの」
妻「なんかね、もうちょっとススっとして、ほげっとした感じっつーか」
どっちが失語症なんだか。
まあまだテスト期間中で、これからじわじわあちこち充実していくと思います。旧サイトも残してる(っていうか14年分をこっちに移植するパワーはないから、あっちはあのまま)ので、書評なら書評ページから、日記は日記ページからバックナンバーに飛べますからね。
あ、トップからも飛べるようになってます。抜粋なまもの日記も企画ページもぜんぶあります。「2000年の雪国」も「新選組はこれを読め!」も、ちゃんとあるからご安心ください。
ところでプログラミング云々は忘れたと言ってるのに、海外から通販でモノを買う方法(電話番号の入力は市外局番の0を抜くとか)はしっかり覚えてるのが解せん。そういうところは別に忘れてくれててもいいんですけど。特に鉄道模型関係は。
ゲゲゲの女房
10/09/20/Mon 格納先:脳出血後遺症
『ゲゲゲの女房』を毎朝楽しみに見ている。個人的には連ドラ史上『てるてる家族』に匹敵するヒット。……って、今気付いたが、昭和が舞台なのがツボなのかなあたし。
でもって今朝の『ゲゲゲの女房』で、ヒロインの父親が脳梗塞で倒れるというシーンがあった。
ダンナが脳出血をやって以来、こういう場面になると「おっ」と思って身を乗り出してしまうのよね。別に辛いとか忌避感だとかはまったく無くて、「どこまでリアルかな? どういう症状を想定してどういう演技をするのかな?」と興味津々で見ちゃうのだ。いい趣味とは言えんが。
そこで『ゲゲゲの女房』の大杉漣さんの芝居はというと。
意識を保ったまま、まず右麻痺を発症。湯のみを取り落とし、「おかしい」と言いながら、座ってもいられず床に転がるという形。お、うちのダンナのケースに似てるぞ。そうそう、麻痺は右だけだけど、バランスがとれないから倒れちゃうんだよね。
言葉も、ちょっと発音しにくいってな感じのお芝居をしてるが、失語はなかったという設定らしい。よかったなあ。まあ、ドラマで失語症を表現するのはややこしくてしょうがないってだけのことだろうけど、フィクションですら「右麻痺?! だったら失語は?!」と気にするようになった自分がいることよ。
つか、奥さん、倒れたダンナをゆすっちゃダメだろ。「大丈夫?!」って騒ぐだけじゃ事態はかわらんつーの。まず119通報。と思ったら「××先生呼んできて!」……ああそうか、そういえばうちの田舎でも、すぐに飛んで来てくれる掛かり付け医がいたよな。
そしてそこから日が経って「軽くて済んだ」という説明が入った後。
入院を嫌がったので自宅で布団に寝てるという形だったんだが、いや、入院しようよ! 本人は自宅の方がいいかもしれんけど、それ、家族たいへんだから! 特に同居してる長男の嫁がめちゃくちゃたいへんだから! この頃ってまだ介護保険制度もないし、入院しなかったら負担がぜんぶ家族に行くじゃないか。
しかも布団て。右麻痺が出てるのに、ベッドくらい用意したらどうか。もう昭和も終わりの頃なんだから、ベッドだって普通に使ってるだろうに。もしかして右手がダメなだけで、足は大丈夫だったってことなんだろうか。でも、だったら寝てる必要はなかろう。

同種のドラマで思い出すのは 『Dr.コトー診療所 2004スペシャル』で朝加真由美さんが右麻痺&運動性失語症を演じていた回。なかなかりリアルだった。リハビリとか、用語とか、リハビリ入院先を探すとか、家庭での介護の苦労とか、自助具とか、改築とか。そういうのも含めて、制作スタッフや俳優さんたちは相当リサーチされたんだろうなあ。
このスペシャルはダンナの発症の前の放送だったんだけど、ダンナが同じ立場になったあとで、DVDを見返して感心したことであったよ。ただウチの場合、なんか全般にもっと淡々と対応してた気がする。ドラマのような「身を切るがごとき慟哭」みたいな状況にはならなかったなあ。何も考えてなかっただけですかそうですか。
でもって今朝の『ゲゲゲの女房』で、ヒロインの父親が脳梗塞で倒れるというシーンがあった。
ダンナが脳出血をやって以来、こういう場面になると「おっ」と思って身を乗り出してしまうのよね。別に辛いとか忌避感だとかはまったく無くて、「どこまでリアルかな? どういう症状を想定してどういう演技をするのかな?」と興味津々で見ちゃうのだ。いい趣味とは言えんが。
そこで『ゲゲゲの女房』の大杉漣さんの芝居はというと。
意識を保ったまま、まず右麻痺を発症。湯のみを取り落とし、「おかしい」と言いながら、座ってもいられず床に転がるという形。お、うちのダンナのケースに似てるぞ。そうそう、麻痺は右だけだけど、バランスがとれないから倒れちゃうんだよね。
言葉も、ちょっと発音しにくいってな感じのお芝居をしてるが、失語はなかったという設定らしい。よかったなあ。まあ、ドラマで失語症を表現するのはややこしくてしょうがないってだけのことだろうけど、フィクションですら「右麻痺?! だったら失語は?!」と気にするようになった自分がいることよ。
つか、奥さん、倒れたダンナをゆすっちゃダメだろ。「大丈夫?!」って騒ぐだけじゃ事態はかわらんつーの。まず119通報。と思ったら「××先生呼んできて!」……ああそうか、そういえばうちの田舎でも、すぐに飛んで来てくれる掛かり付け医がいたよな。
そしてそこから日が経って「軽くて済んだ」という説明が入った後。
入院を嫌がったので自宅で布団に寝てるという形だったんだが、いや、入院しようよ! 本人は自宅の方がいいかもしれんけど、それ、家族たいへんだから! 特に同居してる長男の嫁がめちゃくちゃたいへんだから! この頃ってまだ介護保険制度もないし、入院しなかったら負担がぜんぶ家族に行くじゃないか。
しかも布団て。右麻痺が出てるのに、ベッドくらい用意したらどうか。もう昭和も終わりの頃なんだから、ベッドだって普通に使ってるだろうに。もしかして右手がダメなだけで、足は大丈夫だったってことなんだろうか。でも、だったら寝てる必要はなかろう。

同種のドラマで思い出すのは 『Dr.コトー診療所 2004スペシャル』で朝加真由美さんが右麻痺&運動性失語症を演じていた回。なかなかりリアルだった。リハビリとか、用語とか、リハビリ入院先を探すとか、家庭での介護の苦労とか、自助具とか、改築とか。そういうのも含めて、制作スタッフや俳優さんたちは相当リサーチされたんだろうなあ。
このスペシャルはダンナの発症の前の放送だったんだけど、ダンナが同じ立場になったあとで、DVDを見返して感心したことであったよ。ただウチの場合、なんか全般にもっと淡々と対応してた気がする。ドラマのような「身を切るがごとき慟哭」みたいな状況にはならなかったなあ。何も考えてなかっただけですかそうですか。
呪縛を解く方法
10/09/19/Sun 格納先:野球
あー、ようやく神宮で勝った。
神宮での試合は今日を含めて残り3試合しかないというこの時期に来て、やっと神宮2勝目。いったい何の呪いかと、「行けば必ず負け試合」という目に遭ってきた関東のドラゴンズファンたちは、塩を盛り、水ごりし、厄よけのお札を額に張り、ニンニクと十字架を持って神宮のレフトスタンドに通ったという(嘘)。
それを思うと、今日の勝ちは実に嬉しい。だって、今日の神宮の様子、見た? あれだけ負け続けてたのに、3塁側からレフトスタンドにかけてみっちりとドラゴンズブルーで埋まっていたじゃないか。すごいぞ神宮レフドラの不屈魂!
これで思い出したのが、06年の阪神がナゴヤドームでまったく勝てなかったときのエピソード。
テレビで片岡(現阪神コーチ)が言ってたんだけど、あまりに負け続けてたのでベンチの前に盛り塩をしてみたが、やはり勝てない。すると9月のある日、誰か(助っ人外国人だったんだけど名前忘れた。ジェフだったかな?)が「自分の国では厄払いには日本酒を飲む」と言ったのだそうな。そこで選手全員が、一口ずつ日本酒を口にして試合に臨んだ。
その日の試合で阪神は、山本昌にノーヒットノーランを食らった……。
いや、まあ、そういうこともあるよな。うん。
さて、中日にとっての「神宮の呪い」はこれで解けたんだろうか?
神頼みなどしそうにないチームではあるが、何か厄払いでもやったのかしらと思いながらベンチの映像を観たら、今日のヒーローである和田と小田が、帽子を脱いで並んで座っていた。
どこの寺か、と思った。
ホト毛さま、じゃなくて、仏様が何か勘違いして助けてくれたのかもしれない。
神宮での試合は今日を含めて残り3試合しかないというこの時期に来て、やっと神宮2勝目。いったい何の呪いかと、「行けば必ず負け試合」という目に遭ってきた関東のドラゴンズファンたちは、塩を盛り、水ごりし、厄よけのお札を額に張り、ニンニクと十字架を持って神宮のレフトスタンドに通ったという(嘘)。
それを思うと、今日の勝ちは実に嬉しい。だって、今日の神宮の様子、見た? あれだけ負け続けてたのに、3塁側からレフトスタンドにかけてみっちりとドラゴンズブルーで埋まっていたじゃないか。すごいぞ神宮レフドラの不屈魂!
これで思い出したのが、06年の阪神がナゴヤドームでまったく勝てなかったときのエピソード。
テレビで片岡(現阪神コーチ)が言ってたんだけど、あまりに負け続けてたのでベンチの前に盛り塩をしてみたが、やはり勝てない。すると9月のある日、誰か(助っ人外国人だったんだけど名前忘れた。ジェフだったかな?)が「自分の国では厄払いには日本酒を飲む」と言ったのだそうな。そこで選手全員が、一口ずつ日本酒を口にして試合に臨んだ。
その日の試合で阪神は、山本昌にノーヒットノーランを食らった……。
いや、まあ、そういうこともあるよな。うん。
さて、中日にとっての「神宮の呪い」はこれで解けたんだろうか?
神頼みなどしそうにないチームではあるが、何か厄払いでもやったのかしらと思いながらベンチの映像を観たら、今日のヒーローである和田と小田が、帽子を脱いで並んで座っていた。
どこの寺か、と思った。
ホト毛さま、じゃなくて、仏様が何か勘違いして助けてくれたのかもしれない。