胴上げなう

 と、その前に告知。
 
「能天気にもホドがある。」の予約が楽天ブックスでも始まりました。発売は10/21です。
 どぞよろしくお願い致します。

 さて、胴上げなう。


 胴上げなう、なんて言葉をツイッターに書けるのは、6球団中1チームだけ。
 そう考えると、このチームのファンでいるということはなんて運がいいんだろう、と思う。願わくばもう一度、今度は12球団で1チームのファンしか書けない「胴上げなう」を書きたい。

 てなわけで名古屋は朝からお祭り騒ぎ。
 あたしも朝イチでまずコンビニでスポーツ紙を買い、「浅尾がAKB48の前田敦子ファン」というスポニチ情報に軽くショックを受けたり、
「阪神ファンのオール巨人の息子が中日の山井の妹と結婚」というややこしいこと極まりないニッカンの記事に頭を捻ったり。
 そしてもちろん、ドアラが泣いて勧めるピアゴのセールへ突撃し、死力を尽くして買い回る。特に生鮮食品66円コーナーでの死闘は後生に語り継がれるほどの熾烈さであったよ。それでも「狙う」「掴む」「かっさらう」という勝利の一人方程式に持ち込み無事勝利、先着順で貰える堂上兄弟と岩瀬のクリアファイル2枚組もしっかりゲットし、「買いましたー!」とばかりに凱旋。
 それはそうと落合監督、ものは相談だが、来年はもうちょっと小さな数字の背番号に変えてみませんか?

 そして夜の今季最終戦@ナゴヤドーム。
 寝不足なのか二日酔いなのか知らんが、予想通りサクっと負けましたな。でも、それもまた良し。
 なんつったって投手陣がもう、吉見・チェン・山井・中田・河原・高橋・浅尾という夢のような豪華リレーで、こりゃどこのオールスターだ、こりゃ何のファン感謝デーだというようなデラックス継投。これはもう、1年間応援し続けたファンへの、落合監督なりの御礼であり感謝の印なのだろう。なんかもう泣けてきたよ。
 贅沢を言わせて貰えるなら、昌と岩瀬が入れば完璧だったんだが。まあ、二人とも「お疲れさま抹消」でベンチ入りしてないので無理なんだけどさ。セレモニーには出てきたからいいや。

 さあ、これで一段落だ。
 明日からは仕事しますよ、ええしますとも!
 CSの第二(ファイナル)ステージは20日から。ちょうど
「脳天気にもホドがある。」の発売日がCS期間中に重なるので、ばんばん勝って、その勢いでばんばん買って戴きたい。

やりましたー!

    中日ドラゴンズ、2010年セ・リーグ優勝!
      やりました〜〜〜〜〜!

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 試合のない日にマジック対象チームが負けて、優勝決定。
 試合がないんだからその瞬間のテレビ中継も、もちろんなし。
 一番早いのはNHKだと、ニュース9のスポーツコーナーを正座して待つ。
 やっと落合監督の会見が始まった、と思ったその瞬間。
 大阪地検特捜部、前田検事らの逮捕の一報が入り、すべて吹っ飛ぶ。

 思い起こせば99年、星野政権下でセ・リーグ優勝を決めたあの日。
 東海村の原発事故が起き、ニュースも一面もぜんぶ吹っ飛んだっけ……。

 さらに遡って88年、郭源治がMVPになったあの年。
 昭和天皇のご容態が思わしくなく、ビールかけもパレードも自粛……。

 そんな事態に比べれば、まあ「これもウチらしいやな、はっはっは」てなもんだ。
 しかも逮捕されたのは前田検事。略してマエケン。
 マエケンと言えば、カープのエースにして今年のセ・リーグ投手三冠の麒麟児。
 そして今日のドラゴンズの優勝は、カープがタイガースに勝ってくれたからこそ。
 マエケンとカープの活躍に免じて、NHKの無礼を許すことにする。

 それからはもう、在名各局の優勝特番を見まくり録画しまくり、
 ツイッターではドラファンによる「やりましたー!」が等比級数的にRTされ、
 ビールかけの様子がUstで流され、それがまたツイッターで実況され、
 健太が聡文のパンツ脱がせただの、藤井が明太子になってるだの、
 ドアラの襟元からビールが流し込まれ、中……じゃなくて、えっと、その、何だ、
 つまり、ドアラの内蔵が直接濡れちゃってんじゃないかとか、
 そんなことよりインタビュー中の監督に堂々とビールをかけるマスコットが
 どこの世界にいるんだとか、てかマスコットに樽酒かぶせるチームって何、とか
 わけのわからない情報が飛び交って、優勝の一夜は更けていく。

 さあ、明日の最終戦はお祭りだフェスティバルだお披露目だエキシビションだ。
 多分負けるが(笑)、
胴上げが決定している試合、というのも気持ちいい。
 どうせなら先発6枚と高橋・浅尾・岩瀬の9人で1イニングずつとかやってくんないかな。

 選手の皆さん、監督。おめでとうございます。ありがとうございます。
 全国のドラゴンズファンの同志よ、おめでとうございます。
 東海圏の主婦たちよ、明日からセールだバーゲンだ。用意はいいか。

 乾杯!

なまものリハビリ日記が本になるよ!

トップページでも告知しましたが、ダンナの脳出血発症から1年間の日々のあれこれを綴ったお笑いリハビリ日記が本になります!

『脳天気にもホドがある。 燃えドラ夫婦のリハビリ日記

  著者 :大矢博子
  出版社:東洋経済新報社
  配本日:2010年10月21日
  定価 :1300円+税
  造本 :四六版ソフトカバー 244ページ
  ISBN :978-4-492-04399-8

  表紙イラスト:
ラジカル鈴木
  
本文イラスト:みほろ

 右の書影をクリックすると、大きな表紙がでます。
 帯のコピーや推薦文などはそちらでご確認戴けます。

 3章構成で内容は以下の通り。

 episode 1 脳出血と緊急入院と立浪引退発表  (書き下ろし)
 episode 2 右片麻痺と失語症と開幕投手・浅尾 (書き下ろし)
 episode 3 退院と鉄ちゃんと燃えよドラゴンズ (「なまもの日記」再構成)

 ……章題を見ればお分かりの通り、なんか随所にドラゴンズが滲み出てまして。
 そのおかげで
帯にドアラの推薦コメントを戴きました。アンタ今そんなことしてる場合じゃなかろう、というツッコミはさておき。ありがたいことですドアラ先生。
 あ、でも、これまでのなまもの日記をご存知の方はご承知でしょうが、他チームのファンの方でも楽しめるように書いたつもりですので、警戒せずにご笑覧戴ければ幸いです。

 
予約も始まってます。楽天ブックスbk17net shopping

 まえがきより、一部抜粋します。
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 夫が脳出血で倒れ、右半身の自由と言葉を失いました。
 ──と書いたら、愛と涙の感動闘病記だと思うでしょ。泣けると思うでしょ。
 えーっと、ごめんなさい。たぶん、泣けません。
 ホント申し訳ないんですけど、本書は泣ける本ではないんですの。
 闘病記やそれを巡る家族の話って、ハタから見ると感動的だったり泣けたりするのかもしれないけど、いざ自分がその立場になってみると。
 愛だの涙だの言ってるヒマないって!
 山のようなお役所手続きに、みっちり組まれるリハビリ計画、大幅な変更を強いられる将来設計。もちろん日々の仕事や生活もある。家族が倒れようが光熱費は引き落とされるしゴミは分別しなくちゃいけない。どえりゃあ忙しい。正直言って愛より実務、涙より行動っすよ。

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 本のテーマとしてはね、言いたいことはひとつだけ。
 病人だって、介護する人だって、休んだり楽しんだり笑ったりしていいんだよ。

 ダンナが脳出血を発症して後遺症が残ることが分かったあと、同じ環境にある人のブログがとても参考になりました。ご本人が書かれてるものもあるけど、立場という点では、ご家族の書かれたブログが良かった。感動闘病記とかじゃなくて、より具体的に、日々の工夫や楽しみを書いているようなものが何倍も役に立ったの。
 そういう情報を発信できれば、というのが本書の目的です。同じ病気、同じ障碍のご家族がいらっしゃる方はもちろん、より広範囲の方にちょっとでも参考になればと思います。

 ……その割にはドラゴンズネタとか鉄道模型ネタとかが多いけどな。

 
そして本文中に、ミステリ系ネット者にはお馴染みの、みほろさんがステキなイラストをたくさん書いてくださいました!
 そればかりか、販促用に内容紹介のステキなチラシを作ってくれたのさ。可愛いぞ〜。みほろさんのイラストも載ってるぞ〜。リンクをクリックして「ほえ〜」と思ってくれたまい!

 本を出すって決まったとき、真っ先に「みほろさんに絵を書いて欲しい!」と思って依頼し、お忙しいのに快く引き受けてくださいました。感謝感謝です。ホントに可愛くて面白いイラストなので、あたしの本文はさておき、イラストを見るだけでも本書を買って戴く価値があろうかと。
 基本的にはお気楽で、面白おかしく書いてるけど、内容が内容だけにところどころ(ホントにところどころだけど)は真面目です。でもそういうところにみほろさんのお茶目なイラストが入ってるので、読み易いと思います。

 この他のネット書店での予約や名古屋での書店の展開など、また詳細が出ましたら随時このサイトで告知していきますので、どうぞよろしくお願い致します。

女房元気で留守がいい・その1

 ダンナが脳出血を発症して1年10ヶ月、退院して1年半、その間骨折&人工骨頭置換による入院&リハビリが2ヶ月あったりもしたが、リハビリに頑張ってくれたおかげで今は「食事の準備」「入浴」「外出」を除けば、まぁだいたいのことはひとりでも困らなくなった。ビバ、リハビリ!
 それに応じて、生活も少しずつ変えていこう、という段階に来ている。
 退院直後はいろんなことに介助が必要で、あたしが家をあけるってのがなかなかできなかった。食事を三度三度作らなくちゃいけないから、ホントに昼間に2〜3時間てのが外出の上限だったのね。でも。

 たまには友達と時間を気にせず、ランチとか飲みとか行きたい。
 編集さんが来名されたときには、名駅や栄でちゃんと時間をとってお会いしたい。
 東京での打ち合わせやパーティなんかも、断ってばかりでは申し訳ない。
 九州にいる実家の両親の年齢を考えると、いつ帰郷の要請があっても不思議じゃない。
 偶然街で出会った椎名桔平から愛の逃避行に誘われる可能性がないとは言えない。

 介護する側だって我慢してばっかりじゃストレスがたまるし揺り戻しが来る。介護する側が無理をすると、介護される側だって負担になるだろう。ってことで、あたしも少しずつしたいことをしたいようにしようと思ってる次第。
 でもって普通、こういうときにはデイサービスとかショートステイを使う。つまり、専門のところに預かってもらうという方法。食事も入浴も介助してくれるし、何かあってもプロが常に控えているので預ける側も安心。名古屋市内にはリハビリに重点をおいたホテルみたいなショートステイ施設もあるし、いいんじゃね?と思ったのだが。

 ところがこれをダンナが嫌がった。かなり頑に嫌がった。
 まあ、そういうところはお年寄りばかりだしなあ、無理もないかなあ、と思ったのだが。先日京都から遊びに来てくれた自転車友人のN川君・H川君にその話をすると、一言のもとに否定されたのよ。

 「違いますよ、
奥さんのいない間、ひとりで好きに過ごせるのが楽しみなんですよ」

 
なななな、なんだとう?!

 言われてみれば。ダンナが病気になる前、たとえば自転車レースの遠征などでダンナが3日間留守をするなんてときには、あたしは「ひとり暮らしだ〜♪ お休みだお休みだるんるん♪」と嬉しくて嬉しくてしょうがなかったよなあ。あれか。あれなのか。

 よーし、そっちがその気ならわかった。遠慮はすまい。打ち合わせに東京行ってやる。出版社のパーティにも出てやる。忘年会だって三次会まで行ってやる。
 その代わり。
 ダンナがひとりでできること・できないこと、できないことをどうするか、緊急時の対応など、きちんと考えておかねばならない。

 かくしてダンナの「一人暮らしできるもん」計画がスタートしたのである。
 明日はちょっと告知がらみで別件の日記を書く予定なので、明後日以降、具体的な方策を紹介するよ。

ライバルでも、負けを願いたくはない

 それにしても考え出すと頭がぐるぐるするのがセ・リーグ優勝ラインだ。
 昨日、巨人が勝って阪神が負けたことは、中日ファン的には喜ばしい(阪神ファンの人、ごめんね)ってのはわかるんだけど、じゃあ今日はどっちが勝てばいいのかが、同じ中日ファンでも人によって意見が違うのよ。

 あたしは、「今日(29日)阪神が負ければ、明日以降、巨人阪神がともに全勝したとしても、2日に中日が勝てば中日優勝=中日にマジック1、自力優勝復活&勝てば胴上げ」となるから、今日も巨人に勝って欲しいと思ってたんだけど。

 その一方で、「今日以降、巨人は1敗、阪神は2敗すれば2日の中日の結果如何に関わらず中日の優勝が決まる。巨人は今日を逃すと2日まで試合がない。阪神は明日も明後日も試合がある。そのため、2日以前に中日が優勝を決めてドームで胴上げを見るためには、今日巨人が負けて、阪神が明日明後日連敗してくれるのがベスト」という意見があるわけだ。そっちの方がいいという人は、「今日は阪神を応援」となるらしい。

 なんかもうワケわかんねえから、あたしはよりシンプルな前者を採ることとします。
 だってさ、中日に勝って欲しい=相手チームの負けを願うことになるのはまあしょうがないんだけど、中日が直接かかわってない試合で、「××負けろ」と願うのって、なんか嫌なのよね。ほら、フィギュアスケートで、真央ちゃんに優勝してもらうためとは言え、「キムヨナ転べ」って願うのって、なんか嫌でしょ? どっちも最高のプレイを見せてくれて、その上で応援してる方が勝つってのが一番いいじゃん。

 ライバルだろうが何だろうが、「負けろ」と思うのは自分の精神衛生上あまり良いものではないので、負けを願う試合は最低限の1試合だけ(今日の阪神)にさせてもらって、あとはどこも頑張れ、2日は中日が自力で勝って優勝しろ!と願うことに致します。

書評アップとメールのお返事滞ってます

 文句を言いながら朝ドラはきっちり観てたり、夜は夜でセ・リーグの優勝ラインを睨みながら「巨人と阪神、どっちが勝てば中日有利なんだ?」と悩んだりしているときに、こんなことを書くのは心苦しいんだが。

 えーっと、仕事が、〆切が、どえらいことになってまして。
 通常の書評だの解説だのの原稿仕事がただでさえ「この仕事受けたとき、あたし何考えてたんだろう」と首を傾げるようなスケジュールになってまして、そこに年間ベストの未読潰しが加わるこの季節。
 おまけに何でか知らんが、そういうときに限って、私生活の方でもちょこちょこ用事が入るから不思議。水は低きに流れるというが、この水を「予定」と言い換えるなら、あたしはマリアナ海溝並みに低いところにいるらしい。

 そんな事情なので、頂戴したメール(サイト再開以来、ホントにたくさんメール頂戴してます! ありがとうございます!)への返事が思い切り滞ってます。鬼のように未読潰しをしてるんだけど、なかなかなまもの書評を書く時間がとれません。
 しばらくお待ち戴けると嬉しいですう。

 あ、メールの返事は無理でも、ツイッターで話しかけてくだされば反応できる可能性が大きいと思います。ただ見落としはあるだろうから、そこはお含み置きくださいな。

朝ドラのヒロイン像

 特に朝ドラマニアというわけではないが、放送がちょうど朝食の時間と合うし、他局のワイドショーや情報番組に興味がないので、なんとなくずーーーーっと朝ドラを観ている。
 でもってゲゲゲに変わって、今日から「てっぱん」。番組が始まってすぐの、ヒロインの紹介ナレーションで「来たか……」と思った。

 〈思い込んだら一直線〉

 うわあ、またこのパターンかよヒロイン。
 昔からなんだが、どうして朝ドラのヒロインには「自分が常に正しくて押し付けがましい一直線キャラ」が多いんだろうなあ。「てっぱん」は今日から始まったばかりだからまだ断定はできないけれど、それでも、見知らぬ老婦人がトランペットを海に捨てるのを目撃したヒロインが海に飛び込み「トランペットが可哀想」「音楽の神様のばちがあたる」とタメ口で怒るシーンには、正直げんなりした。
 普通、知らない人──しかも年輩のご婦人がそんなことをしてたら、何か事情があるんだろうとは思わんか? それは赤の他人(まあ、実は赤の他人じゃなかったわけだが)が自分の価値観だけを基準に邪魔をして、他人の心よりも楽器の無事を重視して、自分の4倍もの年齢の人相手に初対面でタメ口で文句を言うことではないと思わんか?

 これまでの朝ドラヒロインにはそういうのが多くて、自分が納得できないことがあったり、身近な誰かが困ってる悩んでるみたいなときには「私、黙ってられない!」とばかりに東奔西走する。そういうのを元気で親切と捉えるのかもしれないけど、正直言って実在されると、すべての行動のベースが自分の思い込みに寄って立ってるので、かなり押し付けがましい。その最たるものが「まんてん」だったんだが、まあそれは当時にいろいろ書いたので割愛。

 ゲゲゲはそういう部分のない、「自分のしたいこと」じゃなくて「すべきこと」の中で日々頑張るキャラで、そこがとても良かったのに。あと、「てるてる家族」の冬ちゃんとか、「私の青空」のなずなとか。このあたりは押し付けがましさがなくて、自分のすべき世界ですべきことをやっている・守るべきものを守っている・他人に自分の価値観を押し付けないというあたりが、とても好きだったんだが。
 もしも自分の同僚や部下が彼女たちだったら──と考えたら、いくらバイタリティとやる気があっても、従来の朝ドラヒロインキャラよりは、ゲゲゲや冬ちゃんやなずなみたいなタイプの方が信頼できるよな、と思う。後者なら、少なくとも遅刻や無責任な仕事はしないと思うから。前者は、何かあったら仕事は二の次にしそうな気がする。実際、作中でそういう場面は何度もあった。

 本好き少女たちが小学校時代に通過儀礼のように読む三大作品が「赤毛のアン」「若草物語」「あしながおじさん」なのだが、あたしは「赤毛のアン」だけは好きになれなかった。「若草物語」「あしながおじさん」は今に至るまで何度も何度も再読してるほど好きだというのに、「赤毛のアン」は苦手だった。こういうやつとは友達になりたくないし、自分自身もこうはなりたくないと思ってた。
 今にして思う。赤毛のアンって、まんま朝ドラのヒロインキャラなんだよな。そりゃ嫌だわ。

 まあ、最初は「うわあ、また〈自分の気持ちが第一〉キャラかよ」と思っていた「ちゅらさん」が途中からぐんぐん変わってどんどん面白くなっていった、という例もあるので、そうなることを楽しみに「てっぱん」を観ることとしましょう。

男手が必要なこと

 ダンナが入院していた半年の間、一番困ったのはどんな時かと問われたら、こう即答する。

 
蛍光灯が切れたとき。

 電球ならまだなんとかなる。しかし蛍光灯、しかもシーリングライトなんつーものが切れた日にゃあ目も当てられない。取り替え方がわからない以前に、天井にかっちりくっついているカサのはずし方からわからない。カサがはずせないということは、必要な蛍光灯のサイズもわからないということだ。畢竟、暗い部屋の中で膝をかかえてドナドナを歌うしか無い。

 ダンナが入院していたときは、まだツイッターをやってなかったので、「蛍光灯が切れた」とmixiに書いた。するとそれを読んだ自転車チームの友人とかご近所さんが「しょーがねえなあ」と助けに来てくれた。ありがたやありがたや。

 そして今はダンナも退院して家にいて、しかも片手で小器用にいろんなことをこなしてくれるわけだが、さすがにシーリングライトの交換となると、脚立か椅子に乗らんと無理だし、片手片足ではチト難しいよなあと思っていた。そしてついに、恐れていた時がきた。

 シーリングライトの蛍光灯が、たぶん、切れた。

 なぜ多分かというと「すごく暗い」ということはわかるものの、カサに覆われているため内部がどうなってるかわからないから。
 どうしようかと思っていたところ、昨日、いきなり関西の自転車友人N川クンから電話。

 「明日、H川クンと一緒に遊びに行きま〜す」

 なんというナイスタイミング!
 ふたりの到着を心待ちにし、夕方6時に玄関をあけてふたりが入って来るなり

 「いらっしゃ〜い、疲れたでしょ♥
  ビールにする? お風呂にする? それとも蛍光灯替える?」

 遠路はるばる名古屋まで来て、まずは蛍光灯を替えさせられる自転車友人。明るい! 明るいよママン!

 ただ、あとになって思ったことだが、誰かに替えてもらうたびにあたしはぼーーーっと見てるだけなんだけど、そのときにカサのはずし方とか蛍光灯の取り替え方を教えてもらえば済む話なんじゃないのか。今回もぼーっと見てるだけだったので、いや、見てもおらず阪神戦を見ていたので、結局取り替え方はわからないままである。
 次回はちゃんと教わろう。そのときに覚えていれば、だが。