今週のワタクシ

今週のワタクシ2/26

2月20日 日曜日
 
「銀盤のトレース」「辞めない理由」などを書かれた碧野圭さんは名古屋出身の作家さんで、前々から水生大海さんと一緒に「帰郷の折りには迎撃しますよ飲み会しましょう」という話をしていた。で、いよいよ4月頃に帰るかもーという報告を受け、じゃあ飲もう飲もうとツイッターで盛り上がってたのだ。が。
 なんかここに来て、話がどんどん大きくなってきたのだ。

 碧野さんは、
ブックマーク名古屋にあわせて帰ろうかな、とおっしゃっている。
 ブックマーク名古屋に行きたいな、と行ってる遠方の書店員友人がいる。
 在名児童小説家の友人にも声かけていい?と水生さんが言う。
 もと名古屋の書店員で現在出版社勤務の知り合いが「楽しそうだな」と言う。
 私、書店員ですが伺ってもいいですか、と訊ねられる。

 いつの間にか「碧野さんの帰名を迎撃するついでに、
在名の作家・書評家・書店員が集まって交流しよみゃあ会」という主旨に変わっているではないかっ! え、そんなたいそうな会の幹事やるのかあたしっ!

 とは言え、あたしの交友関係はミステリ作家メインだし、水生さんが声をかけてくださる児童文学作家さんの他は、碧野さん知り合いの書店員さんくらいしか直接コンタクトとれない。
 ってことで、ここを読んでる在名書店員さん、作家さん、書評家さん、興味があったらツイッターで @ohyeah1101 宛にコメントください。とりあえず出版業界・書店業界の人に限らせていただきます。現在のところ作家組は、碧野圭さん・水生大海さん・
後藤みわこさん・太田忠司さん・黒田研二さんといったあたりが参加予定です。
 

2月21日 月曜日
 明日(22日)発売の文藝春秋「オール読物」3月号に、エッセイ「待てば介護の日和あり」が掲載されてます。「脳天気にもホドがある。」とかぶる部分もあるけど、後半は新ネタ&後日談。ドラゴンズ話ももちろんあるので、ご笑覧ください。ダンナの入院写真も活字メディアでは初公開じゃー。

2月22日 火曜日
 夜、名駅へ。文春のAさんと、太田忠司さんと食事です。太田さんの文庫「落下する花」が出来、文庫解説を書いたあたしも頂戴できるってことで便乗してきました。
 セントラルタワーの五鐵で、名古屋コーチンのすきやき。うまうま。しかしAさんがオリックスファンと聞き、一瞬にして昨年の交流戦での大逆転負けのトラウマが甦る。聡文が北川にホームラン打たれたんだよなあ……(遠い目)。

2月23日 水曜日
 manacaデビュー。おお、iPod Touchの頑丈なレザーケースのポケットに入れたままで通れた。しかし10円残ったユリカはどうしてくれよう。


2月24日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演。今日紹介したのは、大島真寿美の「ピエタ」でした。今年のベスト(まだ2月だけど)だと熱く語る。したらば「じゃあ上半期の直木賞は」と多田さんに振られたので、思わず「とる!」と断言してしまった……。慌てて「多分、候補に入っても不思議はないかと」とフォロー。いやあ、でもこれは傑作ですよ心震えますよ。

2月25日 金曜日
 買って来た新刊本4冊が見当たらない。どこに置いたか自分の行動を懸命に思い返す。書店の帰りにスーパーに寄って食料買い込んで、そのエコバックに本も一緒にいれて持ち帰って、まずペットボトル類を納戸に放り込み、それからエコバックを引きずって台所に行って、食料をしまって……。

 あっ。

 冷蔵庫の野菜室に入っていた……。すげー冷えてた……。

2月26日 土曜日
 
オープン戦開幕。さあ始まった始まった野球の季節。

 東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」がまあ、ケツが六つに割れるほどのヒットを見せているわけだが、ツイッター経由で知った
この記事に呆然とする。

 
「本格ミステリーなのに、こんなに面白いの初めて」と全国の書店員が絶賛

 するってえと何かい、本格ミステリってのは面白くないのがデフォルトかい。
 まあおそらくこれは「論理至上の小難しいイメージのある本格ミステリというジャンルで、ここまで軽妙で笑える作品は初めて」とか「しっかりした謎解きのある本格ミステリなのに、ユーモアと両立している」みたいな意味だとは思うのよ。でも、この書き方だと「本格ミステリってつまらないのに、これは面白い」というふうに受け取られてしまうじゃないか。
 しかもこのフレーズ、この記事を書いた人の手によるものかと思ったら、なんと版元の広告に載った文言だというじゃないか。ええええ、出版社がこんな表現するのって切ないよう。

 更に記事の中には、
「真犯人を特定するのは、なんと日本初?!の安楽椅子探偵、執事の影山です」という一文がある。この「日本初?!」というのがどこにかかってるのか首を傾げた。安楽椅子探偵も、執事探偵も、いくらでも前例があるが──。あ、「執事の影山」ってのが日本初なのかな。それならあり得る。んなアホな。

今週のワタクシ2/19

2月13日 日曜日
 税理士さん来訪。資料をぜんぶ預けて、あたしの作業はこれで終了!

 ところが夜になって税理士さんから「かなり抜けや不確実なところがあるので、4月あたりに一度お邪魔して、会計ソフトの使い方をチェックさせてくれ」というメールがきた……。どきどき。

 中日新聞・読売新聞・毎日新聞のポプラ社の広告に、あたしの
「KAGEROU」評が引用されてます。
 
2月14日 月曜日
 
ツイッターのTLに「チョコあげた」「チョコもらった」「うふふ」「えへへ」という一派と、「凍ればいいのに」「死ねばいいのに」という一派が混在していてとても面白い。このTL、なんか既視感があると思ったら、クリスマスイブのそれだ。

2月15日 火曜日
 と、東京ガールズコレクション in 名古屋に、ドアラが出演……だと?

2月16日 水曜日
 Facebook始めました。
 出身高校、出身大学と卒業年を登録したら「友達では?」と30年近くまえの同級生がずらずら出てきてビックリした……。うわあ、フルネーム覚えてないような人まで出てきたよ。でもこれ、女性は苗字が変わってるからイマイチ分からんなー。


2月17日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演。今日紹介したのは、中町綾子の「なぜ取り調べにはカツ丼が出るのか? 〜テレビドラマと日本人の記憶」でした。テレビドラマでは定番なのに現実社会では見たことねーよ、というベタなシーン(断崖絶壁の上で長々と自白する犯人、雨が降っても決して傘をささない恋人たち、眼鏡をとると美人、取調室で出されるカツ丼、などなど)がどのように生まれ、なぜ定着していったのかを、古今のテレビドラマの例を数多くあげながら分析した一冊。

 カツ丼は本当は出ないんだよー。でも自分で支払うならとってもらえるんだよ、ということをあたしは個人的に知っているというと、「個人的に」というところに多田さんのツッコミが入ったので、「フライデー襲撃事件のときにビートたけしさんが話してた」という話題にすり替えましたとさ。くわばらくわばら。

 自転車友人たちは覚えているだろうか、もう二十年近く前、大阪南港で傷害事件があったときに、うちのダンナともうひとりの自転車友人が犯人を取り押さえたことを。あのときダンナが警察に証言しにいったときに「カツ丼出る?」と訊いて(普通訊くかそんなこと)仕入れた情報なんだが、ラジオって片手間に聞くからね、「大矢サンのダンナさんは取り調べを受けたことがある」てなふうにとられると困るので誤摩化しましたのさ。

2月18日 金曜日
 なかなかやる気スイッチが入らない。でもそろそろ編集さんから「ご様子伺い」という名前の催促メールが来る時分だよな……などと考え、はたと気付く。今日って芥川賞・直木賞の授賞式&パーティじゃないか! 編集さんたちはこぞってそっちに行っているであろう。しかも文春の編集さんは主催側だからめちゃ忙しくて、文庫解説の〆切なんざぁ思い出してる暇はなかろう。ひっひっひ。

 安心して寝る。<寝たのか!

2月19日 土曜日
 
てなことを昨日のツイッターに書いたらば、「忘れてたのにツイッターを読んで思い出した」という編集さんから「ご様子伺い」のツイートだのメールだのがまあアンタ、来るわ来るわ。雉も鳴かずば撃たれまい。ケーン。ちなみに「けんもほろろ」という言い回しは雉の鳴き声から来ているそうな。

 夜中過ぎに原稿を書き上げて、前のめりに倒れながら送る。

今週のワタクシ2/12

2月6日 日曜日
 名古屋トリプル選挙、投票〆切と同時に当確が出る。まあ、なあ。
 
2月7日 月曜日
 
自分の中の乙女度が激しく低下していることに気付かされた瞬間:
 バレンタインチョコを買って、何の躊躇もなく当たり前に
「領収書ください。但し書きは贈答品で」と店員さんに告げたとき。

2月8日 火曜日
 ケアマネージャーさん来訪。介護保険再認定時期ってことで、山のような書類にダンナが左手でサインしている。思えば最初の認定のときはまだ文字が書けなくて、ぜんぶあたしが代筆したんだよなあ。そう思えばよくぞここまで回復したものよ。

2月9日 水曜日
 PHP研究所のYさんとフリーエディタのMさんが、
太田忠司さんとの打ち合わせで来名されるという。「打ち合わせのあとで食事するんですが、大矢さんもご一緒に」と、付けたし感100%のお誘いを受け、喜んで名駅へ。食べたー。喋ったー。楽しかったー。
 Mさんはとても暖かで柔らかい雰囲気の、けれど仕事はなかなかの切れ者な、ステキな女性でした。趣味は拷問(について読んだり調べたりすること)だそうで、好きな拷問器具はアイアンメイデンというステキっぷり。あたしはアイアンメイデンより愛工大名電の方が好きーなどと、噛み合ってるようで噛み合ってない会話に花が咲く。

 夕方5時頃家を出て、帰り着いたのは11時近く。実に6時間も家をあけていたのだが、これは一ヶ月まえにダンナが発作を起こしてから初めてのこと。1時間ごとに生存証明のメールもしくはワン切りをするという約束のもとでお出かけしました。ちょっとずつ慣れていかないとね。四六時中そばにいるなんてハナから無理なことなんだから。

 
2月10日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演。今日紹介したのは、岩井三四二の「おくうたま」でした。浅井長政の側室の息子、喜十郎が落城から逃げ延びて外科医に匿われるってな物語。大河ドラマではさくっと存在を消されていた万福丸の他に、こういう息子もいたんだよという話と、歴史小説ってのは読者が話の先を知っているジャンルなので、いかにドラマチックに史実と辻褄を合わせるかが作家の腕の見せ所という話をしました。

2月11日 金曜日
 
雪。こんな日に米が切れた……。

 昨日今日と、ちょっと風邪気味だったこともありダラダラしている。ダラダラしていたら脳味噌もすっかり弛緩してしまい、木谷恭介「女人高野万華鏡殺人事件」を「女子高生万歳殺人事件」と見間違えた。もう寝た方がいいと思った。

2月12日 土曜日
 
体の不調を訴え、病院に行った友人からメールが届く。

 「私は何かを持ってる、持ってると言われ続けてきました。そして今日、何を持っているかわかりました。それは尿管結石です」

 言うてる場合か。

今週のワタクシ2/5

1月30日 日曜日
 唐突に「もう意地も張りもなくなりました」というフレーズが降ってきた。何かの小説かマンガの一節だと思う。遺書とか、そんな感じの手紙の一部だと思うんだよな。でも何の小説(もしくはマンガ)だったかわからない。いや、もしかしてドラマのセリフか? とまれ、まったく思い浮かばず、ずっとイライラしている。思い出したから何ってんじゃないんだけどもさ。
 
1月31日 月曜日
 時代小説ばかり読んでたら脳内がすっかりお江戸でござる。ダンナに呼びかける時、つい「ちょいとお前さん」と言ってしまった。

2月1日 火曜日
 キャンプ開始! 球春あけましておめでとうございます。
 ところがもうスポーツニュースは日ハムのユウちゃん一色で、ユウちゃんが動いたとか歩いたとか息したとかそればっかり。

 ……ドラゴンズのドラフト1位もユウちゃんなんですけどね。

2月2日 水曜日
 今週末に予定されている名古屋市のトリプル選挙の期日前投票にダンナと行ってきた。
 したらばさ、なんてったってトリプルだから、こっちで用紙をもらい、こっちで書いて、この箱に入れたら、今度はこっちに移動してまた別の用紙をもらい──ということを繰り返さなくちゃならないわけで。こりゃ面倒だと思ってたら、ダンナの体が不自由だと見てとるや、職員さんが3種類ぜんぶの用紙を持ってダンナのところにシュタタタっと駆け寄り、候補者一覧も見せてくれ、最小限の移動で済むように取りはからってくれたよ! しかも片手では紙が動いて書きにくいと気付き、文鎮まで持って来てくれるというケアぶり。
 選管なのか市の職員なのかは知らないけれど、グッジョブだ!
 
2月3日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演。ただ今日は! 今日は! いつもの多田さんがお休みで、代打に若狭敬一アナウンサー登場! 知ってる人は知っている、サンデードラゴンズの司会者ですドラゴンズの選手とお友達です。なんとか取り入りたい。なんとか取り入って浅尾と、中田と、うふふふふ。そしたらば氏田アナから「いつもと顔がぜんぜん違う〜〜〜」と突っ込まれてしまった。そ、そんなことないですよう。でへへ。

 そんな邪念を抱いた今日の番組で紹介したのは、若狭さんが野球好きということもあり、ロバート・ホワイティングの
「野茂英雄〜日米の野球をどう変えたか」でした。野球話では盛り上がったんだが、残念ながら生放送中のため下心は押さえざるを得ず。
 CM中に「出身はどこですか」と聞かれたとき、素直に大分ですなどと答えず、あそこで「中田賢一投手と同じ大学なんですよー」くらいのことを言えば、何か今後違う展開があったかもしれないのにーのにーのにー。

2月4日 金曜日
 ときどき利用するケーキ屋さんでチーズケーキを買うと「25回目のご利用ですので、チーズケーキをおひとつプレゼント」と言われた。
 「じゃあ今買ったこれを」というと「それが25回目ですので」
 「じゃあ次回」というと「今日かぎりとなっております」
 いや、1日に2個もいらんし。どうしろと。

2月5日 土曜日
 
なんかいろんなことが思い通りに行かず、むしゃくしゃして、コンビニで普段買わないジャンボフランクなどを思わず衝動買い。したらばケチャップ&マスタードを店員さんが入れ忘れるという、とことん思い通りに行かない日。

今週のワタクシ1/29

1月23日 日曜日
 溜め込んでいた「龍馬伝」をすべて見終わる。龍馬より、弥太郎より、後藤象二郎にめちゃくちゃ惹かれて、今日は彼の評伝を読んで過ごした。
 後藤象二郎というのは、龍馬とタッグを組んで船中八策を世に出した維新の立役者、という印象だった。だからこの「龍馬伝」に出て来た当初、実に狭量で嫌なヤツに描かれてるのを見て「え、これをどうやって龍馬に協力的にさせるんだろう」とずっと気になってたんだが……。

 こう来ますか! うわあ、こう来ますか!

 すごいなあ、この後藤象二郎のキャラクタのベースはまったく変えずに、それでも藩のために龍馬と協力するだけの度量と先見の明は持っているという、つまりは狭量なだけの男じゃないぞということを物語の後半にどんどん出してくる。と同時に、後藤象二郎が龍馬に対して抱いている賞賛と嫉妬と憎しみのアンビバレントな思いがどんどん滲み出てくる。この脚本家も、そして演じた青木崇高さんもすごい。

 この大河、名場面は多々あれど、ベストワンを挙げるなら、それは龍馬でも弥太郎でもなく、後藤象二郎が山内容堂の前で「妬ましかったがです!」と叫ぶシーンだ。それほど素晴らしかった。
 
1月24日 月曜日
 チェン、来シーズンオフにはメジャー行きか……。

 って、去年もそんなこと言ってなかったっけか。

1月25日 火曜日
 ケアマネージャーさんから、拙著『脳天気にもホドがある。』を読んだ右麻痺の女性が「我慢しなくていいんだ!」と、いろんな福祉サービスを利用して趣味の温泉巡りを再開したという話を聞いた。
 これは、嬉しい。
 いろんな感想を頂戴して、そのひとつひとつがとても嬉しいんだけど、それでもこの感想はひときわ嬉しい。

1月26日 水曜日
 明日ラジオで紹介する
「だいたい四国八十八ヶ所」、ディレクタさんから「読みはハチジュウハチカショですか、それともハチジュウハッカショですか」と訊かれ「は?」とうろたえる。わー、考えたことなかったけど、そうかラジオはそういうところが大事なのね。
 版元に問い合わせて「ハチジュウハッカショ」だと分かったので事なきを得たが、そういえば「畠中恵」さんは「はたなか」じゃなくて「はたけなか」さんだったり、有川浩さんは「ひろし」さんじゃなくて「ひろ」さんという女性だったりということが分かったときは驚いたものだ。まだまだ思い込みで間違えてるケースがありそうだなあ。

1月27日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演。今日紹介したのは、宮田珠己の「だいたい四国八十八ヶ所」でした。観光地情報もグルメ情報も参拝ノウハウもないお遍路旅行記、というと「なんだそれ」という反応。だから「だいたい」なんですってば。

1月28日 金曜日
 税理士さんから「13日に行くからね」とメールを戴く。つ、つまりそれまでに領収書とか支払い調書とか帳簿とか……ギャース!

1月29日 土曜日
 
ダンナの実家近くの書店に行ったら、いまだに拙著『脳天気にもホドがある。』を話題本のコーナーに面陳してくれていた。地元はありがたいのう。

今週のワタクシ1/22

1月16日 日曜日
 名古屋、日中の気温が氷点下。真冬日じゃないか、と思ったが午前0時台に0度以上あったので「一日を通して氷点下」という真冬日の基準には合わないらしい。固ぇこと言うなよ、と思う。夜から雪。
 
1月17日 月曜日
 おお、雪ーーーー! こんな日に出かけるのはダンナの足下もあたしの運転も自殺行為なので、すべての外出をキャンセルして、自宅でのてのてしながら過ごす。

 ところで昔、三好達治の有名な詩「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む」を「太郎の上に雪降り積む」と間違って覚えていた。それでは単なる凍死体だ。

1月18日 火曜日
 介護保険で利用できる緊急通報サービスの担当お姉さんがシステム点検に来訪。「寒いのでお体、気をつけてくださいね」と言うそのお姉さんが、この寒さにおみ足出しまくりのミニスカートであるという事実にハンパない女子力を見た。

1月19日 水曜日
 北森鴻
「ちあき電脳探偵社」(PHP文芸文庫)を頂戴する。もったいなくて読めない。北森さんが急逝されて、もう1年か……。
 
1月20日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演。今日紹介したのは、小路幸也の「ピースメーカー」でした。1974年が舞台、という話をしていて「私はまだ小学生でしたが」と言うと、女性アナウンサーの氏田さんが「私まだ生まれてません」とけろっと言ったので、一瞬にしてあたしと彼女の間にマリアナ海溝より深い溝ができる。ラジオのリスナーに溝をご覧戴けないのが残念でならない。

1月21日 金曜日
 京都から自転車友人KAIちゃんが出張ついでに来訪。この日記を読んでダンナの身を案じてくれたらしい。ありがたやありがたや。ダンナを早々に寝床に追い込み、KAIちゃんと一緒に近所の居酒屋へ。外に飲みに出るのは今年になって初めてだ。KAIちゃんは、いくつかのジャンルに於いてあたしよりずっとダンナを理解してくれてるので、彼と話すといろいろ腑に落ちてすごく楽になる。

1月22日 土曜日
 
KAIちゃんとダンナはひたすら鉄道模型を作っている。ま、いいんですけどね。おかげであたしも出かけられたし。

今週のワタクシ1/15

1月9日 日曜日
 昨日の夜遅く、脳内をあるメロディが回り始めて止まらなくなった。その曲のタイトルが出てこない。気になって気になってしょうがないので、ツイッターに「♪ぱらっ、ぱらら、ぱっぱっぱー ♪ぱらっ、ぱらら、ぱっぱっぱー ♪ぱら、ぱらららら、ぱららぱらっぱぱらっぱぱ〜」「ラッパ系で行進系」と書いてみた。

 すぐに「クワイ河マーチ」と答が出た……。
 すげえなツイッター。いや、すごいのはこれで分かった人たちか。
 
1月10日 月曜日
 直木賞候補作、犬飼六岐「蛻」を読む。時代小説にしてばりばりの本格ミステリ設定に仰天。
 そのあとは、文庫解説を書く作品の作者さんの、他の作品をざくざく読む。

1月11日 火曜日
 全国で伊達直人が児童施設に贈り物をしている。ランドセルや文房具が主流らしい。ここらでテニスラケットを寄付する「クルム伊達直人」の登場が待たれる。

 「小説推理」用のレビュー原稿を書き上げ、送信。次の文庫解説に着手。

1月12日 水曜日
 ニュースをつけっぱなしにしていたら、民主党の党大会だかなんだかの映像が映ってて、若手議員が党の姿勢について何やら意見を述べていた──と、そこに出た名前を見て「おや?」と思う。改めてその議員の顔を見て「ええっ!」と思う。
 あたしが気象会社に勤めていた頃の、後輩じゃないかーーーーーー! うわあ、あの子がここここ国会議員に! どっしぇーーーー!

 思えばあたしが会社を辞めてからもう16、7年になるわけだから、そりゃみんな当時のままじゃないよな。それにしてもびっくりした。


1月13日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演。今日紹介したのは、今尾恵介の「消えた駅名 駅名改称の裏に隠された謎と秘密」でした。

 出演後はいつもはしばらく栄をぶらぶらしてるんだが、先週の木曜にダンナが発作を起こしたので、今日はできるだけ早く帰ろうと、今日はコーナーが終わるなり帰途につく。ただし朝マックだけは食べた。<そこは譲れないらしい。

 今日発売の「週刊文春」1/20号で、石田衣良『池袋ウエストゲートパークX PRIDE』の書評を書いてます。IWGPもこれで一区切りだそうだ。
 
1月14日 金曜日
 なかなか頭が原稿書きモードにならないので、すぱっと割り切って確定申告のための事務仕事をすることに。どの仕事までが昨年の仕事になるのか、毎年税理士さんに教わるんだが、毎年この時期には忘れている……。入金した分じゃないって言われたんだよな、「昨年のうちに請求が発生した案件は、入金されてなくても未収金として昨年の収入に計上」って言ってたよな税理士さん。でもさ、そういう、かちっとした〆ってのがないのが出版界なのよ。

 そして〆はなくても〆切はあるのであった……。だはあ。

1月15日 土曜日
 
ようやく解説原稿のとっかかりが見つかる。てか、見つかったのはこれまでなかなか姿を現さなかった「やる気スイッチ」かも。

今週のワタクシ1/8

1月2日 日曜日
 今日から仕事を始めるつもりだったのだが、やる気スイッチが見つからず、結局断念。どうやらスイッチは自宅の中にはないらしい。
 
1月3日 月曜日
 
やる気スイッチはコメダにあった。年末、コメダで原稿書いたときに置き忘れてきたらしい。ということでコメダにこもって原稿を書く。

1月4日 火曜日
 待ちに待った燃えるゴミの日。
 ゴミを出した以外はひたすら仕事。ときどき気分転換にサイトの更新など。

1月5日 水曜日
 コメダに籠って、今日〆切の原稿を書き上げる。OKも出て一安心。
 
1月6日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演。今日紹介したのは、堂場瞬一の「チーム」でした。箱根駅伝を舞台に学連選抜のランナーたちを描いた傑作だよー。

 そのあとはダンナの
初発作で超バタバタしたわけだが、事なきを得て一安心。あとになって、病院に着いたとき、救急隊の皆さんに御礼を言わなかったことに気付き、深く反省。ここで書いてもしょうがないんだけど、ホントにホントにありがとうございました。
 
1月7日 金曜日
 昨日の今日なので、あまりダンナから眼を離すのは心配だな、買い物もダンナが昼寝をしてる間にソッコーで行ってソッコーで帰ってこよう……と思っていたのだが、買い物に行ったら行ったでタイムサービスの時間まで粘ったり、ちょこっとお茶したりしてしまった。
 基本的にあたしって、真剣味が足りないんじゃなかろうか……。

1月8日 土曜日
 
昨日の夜中にゲラが10枚届く。戻しは週明け。その翌日は新刊レビューの〆切。まだそっちのゲラは読んでない。きゃあ。ここここの連休は仕事に埋もれなくては!
 どうせしばらくは長時間の外出は控えようと思っているところなので、きっと仕事も捗るはずだ!

今週のワタクシ1/1

 というより昨年のワタクシと言った方がいいような気もするが。

12月26日 日曜日
 フィギュアスケートの全日本選手権、女子フリー。結果は順当なところだと思うが、29歳で最終滑走組に入る村主さんがすごい。スケート界の山本昌と言っても過言ではない。<過言ではないが失礼ではある、気がする。女性アスリートの現役年齢をもっともっと延ばしていただきたい。

 それにしても実況アナウンサーのわけのわからん比喩が何とも。「全日本のリンクは村主章枝の生活空間です」ってアンタ、氷の上にテントはって暮らしてるとこ想像しちゃったじゃないか。あと、国分太一は必要なんだろうか。
 番組構成自体も煽りが多くて、ムダな時間を使ってるようにしか思えないが──てのは大きなスポーツイベントの度に言ってることなので省略。地上波でお祭り騒ぎをやるなら、せめてBSかCSで純然たる競技の様子を見せる番組を作って欲しい。
 
12月27日 月曜日
 
週刊誌用の書評原稿を1本送って、年内の書き仕事はすべて終了。
 その後は大掃除の一環として、ガスコンロの掃除。重曹恐るべし。もとが何色だったか不明なほどの五徳がピカピカになった。あまりにキレイになったので使うのがもったいなく、夕飯は出前を取ることに。け、決して手抜きじゃないんだからねっ。

12月28日 火曜日
 年賀状投函。その他はひたすら大掃除をしている。

12月29日 水曜日
 お風呂の大掃除をして、これで大掃除も概ね完了。
 でもお風呂って、年明けに介護保険の業者さんが段差解消すのこのメンテに来ることになっているのだった。年末だからと今やるよりも、その直前にやるべきだった……。
 
12月30日 木曜日
 午前中に買い出しを済ませ、これで年越し準備はすべて完了、の、はず。

 夕方から名駅の居酒屋で、文春のI井さんと打ち合わせ兼夕食。年明け〆切のエッセイについてとか、昨年文春で解説を書かせてもらった文庫の売り上げの話とか、「オール読物」の江夏豊×宮城谷昌光対談がどえりゃあ面白かったってな話とか。
 
12月31日 金曜日
 お節を用意し、年越し蕎麦もあとはゆがくだけという状況にし、さあもうこれで年越し準備は完了だわ完璧だわ、とひとしきり自分を労ったあとで、あらためて今夜の夕食を作るという理不尽さにしばし悩む。

1月1日 土曜日
 
雪が降るぞと脅かされていたが、昨夜ちょこっと舞ったくらいで、日中は穏やかに晴れた良い元日。
 今年もよろしくお願いします。

今週のワタクシ12/25

12月19日 日曜日
 正午及び深夜0時にパソコンの前にいられるときは「12時ドラゴンズ」という時報(?)をツイートすべく虎視眈々とスタンバッている。これはドラゴンズファンの間で有名なサイトオーナーヨウゾウさんが始めたもの。この崇高にして一分の隙もないダジャレ(反論却下)を先に思いつかれてしまったという事実に、あたしは今、ヨウゾウさんに激しく嫉妬している。鈍ったもんだな、あたしも。ふっ。

 ところが鈍ってるのはダジャレ脳だけではなかった。「12時丁度に12時ドラゴンズって書くんだ♪」と2分前までは覚えてたのに、その時刻丁度にはなぜか忘れてて、でもって2分後に「しまった忘れてた!」と我に返るという状況の繰り返しなのである。鈍ってるにもホドがある。この脳味噌の衰えはどうなんだと自問せずにいられない。それより46歳にもなってそんなことに懸命になっている状況を自問すべきではないのかという冷静な指摘をするような思いやりのない子はおばちゃん大嫌いです。
 
12月20日 月曜日
 
谷山浩子さんに「鳥籠姫」という歌があるという。

 今、「うーろん姫」と読んだひと、正直に手を挙げなさい。

12月21日 火曜日
 取り急ぎ必要な本が、講談社文庫O女史の尽力で届いた。封を切ると、本と一緒にクリスマスカードが出てきた。こういうのって嬉しいねえ。

12月22日 水曜日
 いよいよインソール作成開始。
 織田先生(仮名)もインソール作りは練習中で、あたしはその練習台。だからって作業中にマニュアル読まれるとちょっと不安なんですけど先生……。あと、テーピングしながら「めんどくせえなあ」って言うのはどうなの。ねえどうなの?

 今日は2時間で一旦終了。病院にiPodを忘れてしまい慌てていたら、織田先生が家まで届けてくれた。すみませんすみません。2時間裸足で冷たいリノリウムの床の上を何度も歩かされて、揉まれて巻かれて押されてひっくり返されて放り出されて、すっかり冷えちゃったことなんかもう恨んでませんええ恨んでませんとも!
 
12月22日 木曜日
 年賀状を書きながら
「十二支ドラゴンズ」というネタを思いつく。
 来年はウサギ年。野球界でウサギと言えばあそこだ。でもってその次が辰年なので、再来年の年賀状にはウサギを蹴り出す竜を描いて「十二支ドラゴンズ」という一言を入れることに決定。ふふふ。

 あ、その前にウサギは虎を蹴り出すのか。巧くできてるなあ。<何が。バファローズがセ・リーグにいれば、4球団繋がったのにな。
 
12月23日 金曜日
 冷蔵庫と食品庫の大掃除をしたら、空き瓶と空き缶が、ガンダムが作れそうなくらい出てきた。
 てか中国人ならホントに作りそうな気がする。

12月24日 土曜日
 この日の夜7時過ぎに仕事メールを出したら、ソッコーでリプライをくれた編集さんに幸あれ。

 そしてこのイブの最大の衝撃は、
良太と水田のトレード
 阪神ファンの皆さん、良太をよろしくお願いします。一生懸命な、いい子です。ホントに一生懸命なんです。一生懸命過ぎて空回りします。あと、ファーストを守らせると、ライトからの素晴らしいバックホームをわざわざカットし、しかも落球します。長所はバッティングです。飛びます。ただ飛ぶ方向が前とは限りません。足はあまり速い方ではありませんが、サヨナラゲームでの飛び出しは天下一品です。あと、ヤジが巧いです。それから、えっと、あ、そうだ、乱闘になったら屈強な外国人選手を押さえるのが仕事です。ホントにいい子なんです。あとは野球さえ巧ければ、言うことなしの子なんです。どうかよろしくお願いします。

12月25日 土曜日
 
昨日24日が土曜日だとばかり思い込んでいて、そこから遡って日記を書いたら途中から日付と曜日がひとつずつズレていたことに気付く。でも面倒くさいからこのまま行く。この日記の途中で時空が歪んでいることに気付いた人に、メリークリスマス!

 付記:友人からグリーティングメールが来た。「メリクリ! ことよろ!」と書いてあった。
    ……ことよろ? あと1週間ですが。

今週のワタクシ12/18

12月12日 日曜日
 帳簿に打ち込んだあと机に置いていたはずの支払い調書が3通、消えた。
 5分後、麦茶のやかんを置いた鍋敷きの下から出て来た……。アリエッティめ!

12月13日 月曜日
 
病院に行き、インソールを作ってくださる織田先生(仮名)に昨日買った靴を見せたところ、「いいじゃないですか」とやたら褒められる。気を良くしてたら「靴だけで充分なんじゃないですか、インソールいらないんじゃないですか」──いまだに逃げようとしてんのかよ、おい。
 
12月14日 火曜日
 担当の先生が休みなのは分かっていたが、どうにも首が凝ってたまらんのでマッサージへ。初めての女性の先生にお願いしたところ、超攻撃的な揉みほぐし&鍼を施される。容赦なく揉まれ捻られ折り曲げられ伸ばされ畳まれ裏返され、そしてビンビン響くほどの鍼を矢継ぎ早に打たれ、息も絶え絶え。いつもの先生が、いかに遠慮しぃしぃ優しくやってくれていたかを痛感。
 けれど首と肩が、夜になっても嘘のように軽い。どうしよう、あたしもう、いつもの優しいだけの男(の先生)には満足できない体になってしまったのかも……。

12月15日 水曜日
 朝からワイドショーは「KAGEROU」の話題満載。東京では午前0時に売り出した店もあるという。
 ボジョレー・ヌーボーか。

12月16日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演、「KAGEROU」を紹介する。
 ディレクターさんから「それが例の靴ですね!」と言われた。読まれている……。

 放送終了後、話し損ねた
「KAGEROU」の誤植部分のシールををかべさんに見せる。この誤植、実に絶妙だ。仕掛けなんじゃないかと思い、出版社の人に尋ねてしまったくらい絶妙だ。話のオチの意味がわからない人がいたら、このシールをめくるといい。わかるから。

 夜は
黒田研二と近所の居酒屋で飲み。ふたりで芋焼酎のボトルを1本と1/3あける。
 
12月17日 金曜日
 ラジオのリスナーから「ホントのところはどうなんですか」というメールやツイートが相次ぐ(笑)。どういう答を期待してるんだろう。ちゃんとラジオで喋ったじゃないか。なのに「ホントはどうなの?」と訊いてくるってことは、あたしが嘘を言ったと思ってるわけか。失礼な。

 文庫解説を仕上げて送信。一息つこうとしたら別のところからゲラが来た。

12月18日 土曜日
 ダンナの障害年金の支給が決まり(申請から半年!)、年金機構から封書が2通来た。

 1通目;「国民年金保険料の支払いが申請月に遡って免除されます。」
 2通目:「今月の国民年金保険料が支払われてません。払ってください。」

 どうしろと。 

今週のワタクシ12/11

12月5日 日曜日
 先日買ったwii partyにダンナと挑戦。
 相性診断をしてみたら「そこそこ友達」レベルであることが判明。
 どっちが悪いのかで大げんかとなり、友達以下に成り下がる。

12月6日 月曜日
 名駅に出たら、ナナちゃんがどえりゃあキレイなお姉さんになっててひっくり返る。
 髪の毛って大事だなあ。 
 
12月7日 火曜日
 海老蔵の会見をつい見てしまった。
 クサナギ君のときにも思ったが、酒飲んで酔っぱらってハメはずして、海老蔵の場合は自分がケガをさせられた側なのにもかかわらず、どうしてここまで神妙に謝らねばならんのだろう。彼が謝るべきなのは、家族と、職場と、彼の舞台を楽しみにしていたファンに対してだけで充分だろうに。あたしゃ何も迷惑かけられてないから、あたしには謝らなくていいぞ。

12月8日 水曜日
 真珠湾攻撃の日にしてジョン・レノンの命日。
 30年前のあの日、松山千春のオールナイトニッポンを聞こうとしたら、特別追悼番組が始まって驚いたのを覚えている。最初はタチの悪い冗談だと思った。
 ネットもケータイもない時代。友人と「聞いた?」と話すには、翌朝学校に行くまで7時間も待たねばならなかった。

12月9日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」に出演の日なので、朝6時40分に家を出る。
 今年はややノンキに思えていた冬将軍だが、早朝はけっこう頑張ってることを実感。

 今日ラジオで紹介したのは、岡田好弘
「あたらしいみかんのむきかた」(小学館)でした。
 先週分(里見蘭
「さよなら、ベイビー」)に早速反響があったそうで嬉しい限り。
 ただ「どこで買えますか」には笑った。書店で買えます。
 
12月10日 金曜日
 関西のMBS(毎日放送)ラジオの「ありがとう浜村淳です」という番組で、拙著
『脳天気にもホドがある。』がラジオドラマになったらしい。今日が最終回だったらしい。聞けないのでわからない。

 ポプラ社の書評原稿を1本書いて送信。

12月11日 土曜日
 自転車チームVerdadの忘年会。
 チームメイト(本日欠席)が結婚を前提につきあってた彼女から「貯金が少ない」という理由でフラれたと聞き、その場の女性陣がいきり立つ。
 「ロクな女じゃねえぞそいつ!」
 「今度彼女が出来たら連れてこい、あたしらが見てやる!」
 ──どんないいお相手でも、この飲み会に連れてきた時点で壊れそうな気がする。

今週のワタクシ12/4

11月28日 日曜日
 ダンナの脳出血発症からまる2年。よく再発せず生き延びた。
 途中骨折して、3歩進んだリハビリが2歩下がったりもしたがな。

 ツイッターで、米澤穂信
『折れた竜骨』を「オレ竜」と略している人を発見。猛烈に感動する。

11月29日 月曜日
 
太田忠司さんが「12歳で読んだ本が人生を変える」てなことを言っていた。
 太田さんは12歳でクイーンの『神の灯火』を読んだという。なるほど。
 自分が12歳のときに読んだ本で印象に残っているものを思い出してみた。

 
『ベルサイユのばら』『スケバン刑事』だった。

 ……なるほど。
 
11月30日 火曜日
 週刊朝日に載りました。(→
日記

 「あたしのカンチェ」ことカンチェラーラの
チーム・ルクセンブルク移籍が正式発表
 オグレディさんも一緒。またレースを見ながら「オグレディが遅れでぃ!」
 とつっこめるかと思うと楽しみでしょうがない。
 それにしても旧サクソバンク勢8人て。稼働前の新チームなのにランキング1位って。

 ……と書いて通じる人だけわかってくれればいいです。説明はしない。しないってば。

12月1日 水曜日
 ダンナの誕生日。夕食後に
オーフェルクリンの小ぶりのガトーショコラでお祝い。

 自転車友人Yりちゃんがバースデイプレゼントにと
ミニフットバスを持ってきてくれた。
 麻痺足はどうしても血行が悪くなったりむくんだり、寒いときには硬直したりするので
 手軽に足だけ温めてマッサージまでできるフットバスというのはナイス選択。
 ありがとうYりちゃん、ありがとうありがとう。

 そしてあとで気付く。
 箱に
「サンダルの似合う足に!」「ペディキュアが映える!」とあるんだが……。
 ダンナの麻痺足に彼女は何を求めているんだろう。

12月2日 木曜日
 CBCラジオ
「多田しげおの気分爽快!朝からPON」にて、
 お薦めの新刊本を紹介する「私のポン棚」のコーナーが週イチでスタート。
 今日紹介したのは、里見蘭
「さよなら、ベイビー」(新潮社)でした。
 育児小説にして成長小説にして捻ったミステリ。年間ランキングで取りこぼした一冊。

12月3日 金曜日
 行きつけのマッサージ院でフットケアの専門家に足を診てもらう。(→
日記
 改めて、扁平足であるという託宣がくだる。

12月4日 土曜日
 半期に一度の名古屋オフ。激辛麻婆豆腐との死闘を繰り広げる。(→
日記

今週のワタクシ11/27

11月21日 日曜日
 
三婆会。プチ忘年会で大河ドラマの話になり、四十女の脳の衰退が浮き彫りになる。
 「信長の役を舘ひろしがやったのって、何だっけ」
 「えー、利家とまつ?」
 「いやその信長はまつのダンナでしょ」(わかるね?)
 「あ、ほら、あれだ、ほら、パッチワークのやつ!」
 「そうだそうだ、武田鉄矢と前田吟が家来のやつ!」
 「淀が永作博美だったやつ!」
 「馬買うのにへそくり出すやつ!」
 そこまで出てるのになぜ「功名が辻」というタイトルが出ないのか。
 隣の席の人はさぞイライラしていたことであろう。

11月22日 月曜日
 ダンナの雑誌を書店に取りに行き、四十女の脳の衰退が浮き彫りになる。
 「雑誌で電話の取り置きをお願いした大矢ですが」
 通じたんだから良し。
 
11月23日 火曜日
 昨日とってきたダンナの雑誌が先月号だったことが判明。
 書店員さんの脳の衰退が浮き彫りに……って、いや、単なるミスだろこれ。
 交換に行ったが、ショッピングモールの駐車場が異様に混んでいることを不思議に思う。
 今日は祝日だ、と気付いたのは夜になってからだった。

11月24日 水曜日
 「いきものがかりって、名前は知ってるけど歌はひとつも知らない」と思っていたが、
 半年間毎朝見てた「ゲゲゲの女房」のテーマがいきものがかりだったことが判明。
 四十女の脳の衰退が最も顕著なのは芸能問題だという事実が浮き彫りになる。

11月25日 木曜日
 来月から始まるラジオのコーナーの打ち合わせで、CBCへ。
 今日でCBCを訪れるのは3度目なのに、いまだに入り口がわからないどころか
 いつも使ってるフロアが何階なのかも覚えていなかったことが判明。
 
をかべさんが迎えに来てくれなかったら、ツイッターで「CBC内で迷子なう」と書くとこだった。

11月26日 金曜日
 5ヶ月前に申請していたダンナの障害年金の通知が来た。
 手続き確認のために年金機構に電話した──つもりだったが何を押し間違えたか、
 10回以上のコールのあとでフェリー会社に繋がる。
 「たいへんお待たせしてホントに申し訳ありません」と謝られてしまったので
 間違えましたとは言えず、使う予定もない年末年始の運行予定を確認してしまった。
 12月29日以降大晦日まで、神戸→大分便の個室は満席だそうです。

11月27日 土曜日
 そんなふうに四十女の脳の衰退が浮き彫りになりまくった一週間だったが、
 いろんな部分でボケまくっているのは自分だけじゃないことが判明してちょっと安心する。

 「カレンダーに印刷ミス タイガースの11月に31日」(
asahi.com

 ステキ過ぎるぞ阪神。

今週のワタクシ11/20

11月14日 日曜日
 毎年のことだが、野球が終わると2週間くらい、夜の過ごし方がわからなくなる。
 大河をチラ見するも、寺田屋事件以降、野球優先で録画を見てないので途中がわからないんじゃ
 ……と思ったのだが、問題なくわかったから驚いた。後藤象二郎、太った?

11月15日 月曜日
 食器棚を整理していて、ヤマザキ春のパン祭りで貰った白い皿たちの多さに驚く。
 丈夫にもホドがある。がんがん普段使いしてるのに、まったく割れない。
 そうツイッターに書くと「ヤマザキの皿の割れにくさは異常」というレスが続々と。

 夕方、iPod Touch を軽くぶつけたらあっさりガラスカバーにひび割れが走る。
 買って2週間で交換修理、13,800円。その場に倒れ込む。
 ヤマザキはAppleに技術提供すべきだと、心の底から思う。
 
11月16日 火曜日
 週刊朝日の取材を受ける。
 取材場所として、前回の中日新聞取材に引き続き近所のコメダ珈琲を指定。
 「名古屋ではメジャーな喫茶店です」と告げると
 「
名古屋で有名というと、アンコをのっけたスパゲティを出す喫茶店を記憶しています
 他県人にとっては、コメダも
マウンテンも同じらしい。

11月17日 水曜日
 コメダで仕事してたら、店の人から「作家さんですか」と訊かれ、対応に困る。
 続けざまにコメダで取材を受けたので、その様子を見ていたらしい。
 そうだと言えば嘘になるし、違うと言うとじゃあ何だとなって説明が面倒くさい。
 「そういうわけじゃないんですけど、本関係の仕事なので」

 学生時代、新聞配達をやってた同級生が「マスコミ関係のバイトしてる」と言ってたのを思い出した。

11月18日 木曜日
 明日〆切の原稿を泣きながら書いてるところに、
「オールスイリ」が届く。
 思わず読んでしまう。
 乾くるみ「嫉妬事件」に体じゅうの力が抜け、仕事を続ける気力がなくなる。
 〆切に遅れたらクレームは乾さんにお願いします。

11月19日 金曜日
 どうにか原稿を仕上げて送る。
 7枚のところ10枚になってしまい、雑談だのダジャレだのギャグだのを削ることにする。
 削ったら5枚になった。どういうことだ。

 午後は別件の打ち合わせのために栄へ。来年の
ドラゴンズカレンダーで、
 ついに浅尾が一人一枚になっていることを知り、欣喜雀躍。
 その分、いば(以下自粛)
 
11月20日 土曜日
 
「オール読物」が送られてきた。
 
「オールスイリ」を作った文春のI編集者が「なんとなく、ついでに」送ってくれたと言う。
 丸谷才一、東海林さだおという大御所の滋味とユーモア溢れるエッセイをゆっくり味わう。
 その他のエッセイや読切りもいちいち面白くて驚いた。
 自分が「オール読物」を楽しめる年齢になったのだと思うと感慨深い。
 乾ルカの短編「ついてなくもない」が印象的。
 おや、
「オール読物」「オールスイリ」も、印象に残ったのはどっちも乾か。

 グランパス優勝。さあ、優勝セールアゲイン!