ノリPに便乗

 今日発売の週刊朝日12/10号の、「週刊図書館」の中の「書いたひと」のコーナー(「の」の多い悪文の典型みたいになっとるがや)で、あたしと拙著『脳天気にもホドがある。』が取り上げられたので、興味のある人はご覧下さい。
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 ただこの号はトップ特集があの酒井法子独占インタビューで、週刊朝日の売れ行きがいつもよりかなり良いらしい。そういう号に載せて貰えたと言うのは、こと宣伝という点においてはラッキー以外の何者でもない。のだが。

 ただ、探して買ってくれた友人親戚にとっては……特に普段この手の週刊誌を買わない層にとっては、なかなかにハードルの高い買い物であったようだ。

 「別に酒井法子興味ないのに、絶対ミーハーだと思われた……」
 「わざわざ店員さんに訊いて、出してきてもらったら酒井法子って」
 「オレもノリPにつられて発売日に買いに来た客だと思われたんだろうなあ」

 これだけでもなかなか忸怩たるものがあったようだが、記事はノリPだけじゃない。

 「表紙の上の方にある〈40代からの幸せ♥セックス〉って何っ!」
 「わざわざ電話で取り置き頼んで、出された表紙に〈40代からの幸せ♥セックス〉…」
 「違うんです確かに私は40代ですがその記事が目当てじゃないんですホントです!」

 いやはや、すまないねえ。わははは。

 ところでこの取材は近所のコメダ珈琲で受けたのだが、ライターさんが同い年の女性ということもあり、雰囲気としては終始雑談だった。話のメインは本のことでも介護のことでもなく「どうして男ってえのは、妻の運転に対して助手席からやいのやいの言うんだろうか。あの性質はY遺伝子に組み込まれているのではないか」という話で小一時間盛りあがったくらいだ。
 あれで仕事になるんだろうかと危惧していたが、やっぱプロだな、ちゃんと記事になってるよ。ライターさんが言った「私は夫に助手席からあれこれ言われてぶち切れ、向こうが謝るまで1週間口をきかなかったことがあります」というエピソード以外、あたしは何も覚えてないのに。