1日経ってもまだ続く

 朝から雷鳴に起こされた。 

 さて、しつこくて熱心で思い込みの激しい一部の読者はいまだに隠し日記を探しているらしく、いくら「そんなものはない」と言っても「いやいや、みなまで言うな、ちゃんとわかってるからさ(にやり)」と。だーかーらー、
そんなものはないと言うとるのに。
 まあ、先の事はわからんけど、少なくとも今はないから。ホントにないから。

 で、日記公開をとにもかくにも受け入れた読者諸兄が次に反応したのが

 「白い」

 うちの読者の感想って、見たまんまか。内容とか技術とかに踏み込んだ感想はないのか。ああ白いさ。そりゃ白いさ。確かに白いさ。間違っちゃいないさ。でも、なんていうか、なあ?

 他にも、ヘッダの右端に最初はカップケーキを二つ並べたイラストがあったんだけど、明度を上げすぎたため「ぼんやりした丸っこい何かが二つ」という程度しかわからず、「これは何?」という質問が相次ぐ。
 「この謎の物体が日記の入り口?」というあたりの反応はまだ想定内だったが、

 
「ところで右上の白いものは巨乳を表しているんでしょうか?」

 という衝撃のツイートを頂戴したのをきっかけに、

 「巨乳だ!」
 「そうか巨乳だ!」
 「ということは、時々この白いものの間に本が挟まれ、喜びの猫じゃ猫じゃが!」
 「きっとそのとき隠し日記への扉が開かれるに違いない!」

 ちょっと君たち落ち着け。頼むから落ち着け。てか、どれだけ過去日記を読み込んでるんだ君たちは。光栄です。ええ光栄ですとも。だはぁ。ぐったりしながらイラストを差し替える。ジル・チャーチルのペーパーバックだ。まあ巨乳に挟んだことがなかった、とは言わんが。
 それでも中にはちゃんと書評復活を喜んでくれる人もいて、読者も様々である。どっちのタイプの読者も大好きよ。

 ちなみに「ところで右上の白いものは巨乳を表しているんでしょうか?」という、その後の大混乱の最初の一滴となるツイートをした人については本人の名誉のために敢て名を伏せますが、
『かいぶつのまち』が原書房より絶賛発売中です。