今年の文庫解説1号2号

 一昨日の日記で旧なまものの書評ページにリンクしたんだけど、一部のWindows&IEユーザーから「旧なまもの」が文字化けする、という報告をたくさん戴きました。
 ツイッターでその話をすると、複数の方から
この問題だろうとご指摘戴きました。IEのアップデータがそういう仕様になってるみたいね。「再読み込み(F5キー)する、他のブラウザを使う、マイクロソフトの手直しを待つ」というサジェスチョンも。
 Win環境でも、他のブラウザだと大丈夫。IEもバージョンで違うみたいですね。うーん、でも特定OSの特定ブラウザだけの問題ってことになると、こっちで対応できることは何もない気が……。

 天野頌子『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』(ポプラ文庫ピュアフル)の文庫解説を書きました。

 2011年最初の解説文庫です。書いたのは去年だけど。

 このキュートなイラストを見て戴けばお分かりの通り、コスプレマニアの話です。嘘ですごめんなさい。半狐半人の少年と怪しい陰陽師がコンビを組んで、町の事件を解決するほのぼのあったか連作ミステリ。家事や仕事がぽっかり空いた週末の午後、難しいことは考えず、リビングでごろごろしながら読むのにうってつけです。ちょっぴり苦くて、でも暖かい。上質のショコラのような物語。中高生にも良いと思うぞ。本日発売。

 そしてもう一冊。てか今年の2冊目。
 
深谷忠記『毒』(徳間文庫)の文庫解説を書きました。
 こちらは7日発売。

 著者の真骨頂とも言える、胸にずんとくる社会派とトリッキーな本格の合わせ技。社会派と本格を両立させるって点にかけては、深谷さんは第一人者と言ってもいいと思う。トラベルミステリの印象が強いかもしれないけど、それこそ
「落ちこぼれ探偵塾」(なまもの書評にリンク、でもIEユーザーは化けるかも)の頃から深谷さんは社会派本格を書き続けてる数少ない作家さんなんだから──てなことを解説で書いてます。

 でもって今日は芥川賞・直木賞の候補作の発表もあったりして、「おおこれが」「やっぱりこれが」といろいろ思うところはあれど、なにはさておき今日〆切のエッセイをひたすら書いておりました。午後はコメダ珈琲に籠ったよー。最早コメダが仕事場と言っていい。コメダがなかったら〆切落としまくってるんじゃあるまいか。いっそコメダに住みたい。
 ただコメダは、モーニングをやってる時間帯は相席当然ってくらいの混みようなので、午前中使えないのが難点。なんとかならんか。せめてあたしの〆切前だけでも、近所の方は午前中コメダに行くのを遠慮して戴けるとありがたいんだが。