名古屋本プロ交流会、始動

 前にちょこっと書いた「名古屋の作家・書評家・書店員が集まって交流しよみゃあ会」がいよいよ具体的に始動します。ので、ちょこっと改めて経緯と告知を。

 話は昨年12月に遡る。ツイッター発で東京在住の女性作家さんたちが「小説家の女子会なんて楽しいんじゃありませんこと?」と優雅なランチ忘年会を開催されたのだ。女子会いいなー、ガールズトークいいなー、と思いながら名古屋の片隅で指をくわえて見てたと思いねえ。なんせこちとら、地元で業界の友人とランチしよまいってなときには、20年近く変わらぬムサクルしいミステリ系のメンツ(誰とは言わんが)ばっかりだったからね。女子会でガールズトークしようにも、業界外の女友達と更年期の話題で盛り上がるのが関の山。まあ、それはそれで楽しいんだが。

 で、その東京での小説家女子会に参加された中のひとり、
碧野圭さんは、名古屋出身の作家さんである。名古屋を舞台にしたフィギュアスケート小説「銀盤のトレース」を出されたときには書店を100店舗巡って挨拶すると言う、そりゃどこのお遍路かというような企画を敢行された方だ。春頃、名古屋に一度帰省するかもってんで、東京女子会を指をくわえて眺めていた水生大海さん(デビュー作「少女たちの羅針盤」が映画になります)と一緒に「じゃあ迎撃するよ! 飲もうよ! 名古屋業界女子会をひっそりやろうよ!」という話になった。ええ、最初はそんなところからだったんですよ。

 それがなんでこんなことに……。

 どうせ名古屋に凱旋するのなら、徳川宗春よろしく3mの長煙管を手に大振り袖で輿に乗って登場するくらいのことはしないとね、などと面白がってツイッターに書いてたら、「それ出たい、輿かつぎたい」というメンションを頂戴した。それがとある書店員さんだった。この頃は、この書店員さんにしたところで「前にお会いした碧野さんがまたいらっしゃるし、なんかフザけた会になりそうで見てると楽しそう」というレベルだったはず。

 でも。作家(と書評家)の飲み会に書店員さんも呼べるのなら。
 これはちょっと面白いことになるんじゃないか。
 しかも碧野さんの帰省が4月頭ということで、
ブックマーク名古屋とも重なるじゃないか。

 名古屋というのは大きな都市ではあるけれど、東京や大阪と比べると都会エリアが狭く、凝縮されてる観がある。でもって名古屋在住の作家さんもある程度の人数がいらっしゃる上に、書店は全国規模の大手チェーンから地元の老舗まで揃ってる。
 ナゴヤメシだの名古屋嬢だのが一時期評判になったが、こと「本」に関しても、けっこう恵まれた環境の都市なんじゃないか? 集まろうと思えば、多すぎず少なすぎず、ほど良い規模で集まれる都市なんじゃないか? てか、もっと地元の業界関係者で繋がってもいいんじゃないか? せっかく近くに書き手と売り手がいるんだから、コミュニケーションを持たない方がもったいないんじゃないか? そうして名古屋発信で本の世界を盛り上げていく手が、何か生まれるんじゃないか?

 昨年、鮎川賞の授賞パーティに参加したとき、「こういう集まり、小規模なものが名古屋でもできるといいのにな」とぼんやり考えていたことを思い出した。おりしも福岡では、こちらも二十年来の盟友(ただし本のつながりではなく自転車つながり)
高倉美恵さんが福岡での書店イベント、ブックオカの準備に奔走されていた。名古屋は何もしないって法はない。

 実際には名古屋は何もしてないどころか、
ブックマーク名古屋はあるし、書店員さんたちのギルド(え?)もある。でもあたしと、あたしの交友関係は、それらとは関わりがなかった。なかった関わりなら、これから作ればいんじゃなかろか。女子会にこだわることもない、名古屋の本関係者なら、女も男もそれ以外もどんどん会えばいいじゃないか。

 ──とまあ、長くなりましたがこれが経緯です。

 でもって本題(ここからか!)。
 「名古屋に帰省される碧野圭さんを、長煙管持たせて大振り袖で輿に乗せてお迎えしよみゃあ会改め、名古屋の作家書評家書店員で交流しよみゃあ会」を以下の要領で開催します。

 日程:4月最初の週末(1〜3日あたり)で都合の合う日。たぶん夜。
    週末より平日の方が集まれそうなら、4/5以降で調整。
 場所:名駅界隈。
 現時点での参加者:
  作家組 碧野さんの他、ミステリ系3名・児童系1名・歴史時代系1名。
      他に、今話題のあの人やマニアなファンの多いあの人に声かけ予定。
  書店組 ツイッターで手をあげて下さった方の中で確定2名。
      〈調整の上、前向きに検討〉数名。ひっかけられそうな人1名。
  書評組 てかあたし以外におらんのか名古屋には。いるだろう誰か。

 こんな感じで、気の置けない気軽なパーティでもできればと思ってます。固い事抜きで、自由にいろんな人と話せるような。興味のある在名の作家さん書店員さん書評家さん、ツイッターで @ohyeah1101 宛にメンション下さるか、
メールか、facebookでのメッセージかでご連絡戴ければ嬉しいです。もちろん、遠征参加も歓迎です!

 てか、何がネックってあんた、作家も書評家も「名古屋出身」てえ人は何人もいるんだが、そのうちどなたが「名古屋在住」なのかが分からんのだよなあ。これまでホントにミステリ系としか付き合ってなかったからなー。その辺の情報収集からせなかんでいかんわ。