女子力について考える

 世間では今、女子会なるものが流行っているという。
 お嬢さん方が男性抜きで集まって、美味しいものを食べながらガールズトークに花を咲かせるのだという。

 つまり
昨日の茶話会&忘年会もまごうかたなき女子会であったわけで。
 たとえ平均年齢が(ごにょごにょ)であっても、それでも女子会に変わりはない。ガールズトークである。たとえ話題が肩凝りだの「イマドキの若者」への愚痴だの老親や姑や子どもへの愚痴だのであっても、断固ガールズトークである。世のガールズトークが「おしゃれと恋」ばっかりだと思ったら大間違いだ。

 そう言えば、ネットや雑誌などで「女子力アップ!」みたいな特集があると、たいてい中身はおしゃれと恋の話なのでウンザリしてしまう。ときどき資格だの稽古事だのがちょこっと混じる程度である。

 声を大にして──いや、フォントをゴシックにして言いたい。

 
真の女子力が試されるのは更年期近くなってからだ。

 仕事の責任・子どもの成長・親の加齢・自分の体の変化──そういったものがほぼ同時に押し寄せるこの年代こそが女子力が要求されるんだぞ。ガチだぞ。
 覚悟しておけ小娘ども。そして、自分のことだけ考えていればいい年代のうちに、いろんなものを吸収して、女子力を蓄えておくがいい。20年後30年後のために、な。

 いや、それでもまだ足りないかも。
 今の七十代の女子力、ハンパねえ……ということを日々実感する嫁の日々。
 女子力に磨きがかかるのは、もしかしたら還暦過ぎてからなのかもしれない。