足の裏・靴選び開始

 ダンナのリハビリついでに、理学療法士の織田先生(仮名)に金曜日に貰ったフットプリントを見せ、フットケアトレーナーからニューバランスのWW584を勧められたという話をした。商品紹介ページをパソコンで見せると

 「なんかおしゃれじゃないっすね」

 一言でバッサリ。ええーーーー、先生がそれを言うか!

 そりゃまあね、確かに洋服を選ぶよなあとは思っていた。レザーとは言え、いかにも運動靴だからさ。
 でも機能重視だし、おしゃれ靴とは違うんだからと自分に言い聞かせていたところに、インソールを作って下さる側からまさかそんな見た目の話が出るとは。普通は「見た目より機能ですよ」と諭すのがそっちの立場じゃないのか。

 「いくらですかそれ。いちまんごせんえんっ? たかっ!」

 だからどーしてそう患者のモチベーションを削ぐようなことを言うかなあ織田先生。

 ただ、実は他にも懸案があった。フットケアトレーナーさんからはWW584の24cm/2Eを勧められたものの、治療院に在庫がなく試着できなかったのである。しかも本当は1Eなのに、メーカーに1Eのものがないからという代替候補なのだ。それなのに一旦取り寄せると返品はできないという。試着してないのに取り寄せて合わなくてもキャンセルが効かないってのはどうなのよ、と。

 ここで話は土曜に遡る。忘年会のとき、太田忠司さんやいつみといったジム通いのベテランから運動靴メーカーについて、あそこがいい、あそこは縫製がイマイチ、あそこはモノはいいんだけど日本人の足には合わないなどといろいろ情報を頂戴し、そのとき「日本人の足に合って評判がいいのは、アシックス・ミズノ・ニューバランスの三社」という話を聞いていたのだ。そしてそのとき彼らからは
「靴に金はケチるな、一度いい靴を履くと安い靴は履けなくなるぞ」とまで言われたのさ。

 ニューバランスももちろんいいんだが、他にいろいろ試してみるのもありかもしれない。ミズノは名駅に、アシックスは栄に、足の計測をした上で靴を見繕ってくれるショップがあるらしい。そしてニューバランスは折よく次の週末に、スポーツオーソリティのとある店舗でシューフィッティングのイベントがあるという。だったらそれを回ってみるに如くはない。

 「じゃあいろいろ試してみますが、どんなことに気をつけて靴を探せばいいですか」
 「あー、履き易けりゃ
何でもいいっすよ別に

 ……先生、もしかしてやる気ゼロ? あたしがこんなに燃えているのに?

 「うーん、じゃあ、足底板を入れるんで、中敷をはずした下が平板なこととー、
  踵の後ろと土踏まずの内側が硬めでちゃんとホールドしてくれるってことっすかねー。
  あと、紐靴がいいっすよ。まあ、でも、基本は履き易い靴なら何でもいいっす」

 なんだかとっても投げやりなのが気になるんですけど、まあようやく条件が出そろった。
 いよいよ靴選びのスタートだ。